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【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.51


関なおみ『時間の止まった家』

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人間が、自分では背負いきれないくらい大きなストレスを受けてしまった時に、それに押し潰されないようにするためどうするか。昨今話題になっている「心的外傷後ストレス障害」の診断基準などから考察すると、それは「感じなくなる」こと、「現実を見ないようにする」ことである。


東ゆみこ『大人のための仏教童話』

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蜘蛛の糸とは、昔の自分が行った善行を支えていた、利他心という良い動機に対する気づきの機会に他ならず、カンダタは蜘蛛の糸が降りてきたのを見た瞬間、何よりもそのことに気づかなければならなかったのです。


奥田祥子『「女性活躍」に翻弄される人びと』

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そもそも、性別を問わず、個々人の生き方について社会が「こうあるべき」と縛ることなどあってはならないのだ。そうした鎖を断ち切り、男女がともに、また社会全体として、女性たちが抱える「平等」と「差異」のジレンマを乗り越えていくことが、非常に重要なのである。


原田和典『世界最高のジャズ』

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バド・パウエルの場合、ピアノを弾くという行為と"ピアノの音を出すこと"を、単純に等号で結べないなにかがあるように思えてならない。パウエルの指先より先に、彼の精神が彼の肉体から飛び出して直接ピアノの弦(鍵盤ではなく)に体当たりしている、とでも言えばいいのか。


菊入みゆき『会社がイヤになった』

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モチベーションとは、やろう、がんばろうという気持ちであるが、それは、ペンやノートのように、「はい、これです」と言って、形で見せられるものではない。気持ちの動きそのものに、モチベーションという名前を付けたに過ぎないのだ。


マーティン・ファクラー『データ・リテラシー』

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今はメディアに人々が回帰してきている。メディアの重要性が見直されているのだ。その変化に気づき、いち早く対応したメディアは今後確実に成功する。現状のやり方にこだわるメディアは、残念ながら滅びるほかないのだろう。


山口裕美『観光アート』

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私たちはアーティストが創りだす作品によって、自分が自覚できないような自分自身の問題をあぶり出されることがあるということだ。同時代を共有する作り手のアーティストと鑑賞者の自分の間にある作品が、客観的に自分を見るきっかけになるのだ。




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