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光文社新書創刊20周年フェア「アランちゃんの成人式」が始まります!

新書業界初のフェアキャラクターをお迎えしました!

21世紀が始まった年、光文社新書は2001年の10月17日に創刊しました。

そうなんです、2021年の今年、光文社新書は創刊20周年を迎えます!!

そして、すでにニュースになっているとおり、ただ周年を迎えるだけでなく、日向坂46の影山優佳さんを20周年のフェアキャラクターにお迎えしました! リアル書店+電子書店のみなさんともどもフェアを盛り上げていくべく今から準備を進めています。影山さんのニュースは、このnoteや光文社新書の公式Twitterで順次お伝えしていきますので、ご注目ください!

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ところでこの20周年フェアは、トップ画像でご覧いただいたように「アランちゃんの成人式」というテーマで進めています。「アランちゃん」とは光文社新書のカバーにちょこんとあしらわれているキャラクターのことなんですが、世界的なデザイナーであるアラン・チャンさんのデザインによって誕生したので、編集部では親しみをこめてこのあだ名で呼んでいる、じつに愛すべき存在です。(詳しくはぜひ以下の記事を!)

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このロゴがフェアのあちこちに登場します!

今回のフェアは、影山さんがアランちゃん=光文社新書と同じ2001年生まれの20歳ということで、一緒にお祝いしちゃおう!ということで「成人式」コンセプトが生まれました。というわけで、このnoteにも新たにお誕生日ケーキのヴィジュアルで20周年フェアマガジンをつくります! 光文社新書の編集部員+電子書籍担当がリレー形式で、アランちゃんの歩みを振り返るように、光文社新書の20年をみなさんにお伝えできればと思っています。10月中旬のフェア本番に20歳の記事をアップできるように、1歳ごとに記事を発信していく予定です。

あ、申し遅れました。編集部の田頭です。大事なことからお伝えしていったのでご挨拶が遅くなりました。以下、カラオケの「あの頃この頃」のように、その時期ヒットした光文社新書をご紹介していきたいと思います!

2001年10月~2002年9月にヒットしたのは・・・・・・

で、ぼくの最初の記事として担当するのは、アランちゃんはまだ0歳、光文社新書の創刊月である2001年10月から2002年9月です。この期間に発売されたヒット書目といえば、なんといっても創刊ラインナップをかざった『タリバン』ですかね。

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こちらは2001年の「9・11」の直後、当時の編集長が著者の田中宇さんから預かっていた『アフガニスタン探訪記』にタリバンの記述があったのを思い出し、その日の夜中に田中さんに加筆してもらうことを依頼。翌12日に創刊ラインナップの1冊を『タリバン』に差し替え、創刊に間に合わせたというドラマチックなエピソードが残っています。田中さんの奮闘のおかげをもって10月17日の発売(=創刊)前に重版が決まったという記念すべき1冊なんです。

奇しくも20年後の2021年、「タリバン」が再びニュースをにぎわすという……。実はこの8月のアフガニスタンの紛争を受けて、紙版も緊急重版が決まりました。光文社新書にとって本当に忘れ難い記念の一冊なんです。

光文社新書の「らしさ」

ちなみに、個人的にはこちらが忘れられません。日本を代表するソムリエ、田崎真也さんが書かれた『本格焼酎を愉しむ』。光文社新書の創刊時、ぼくは大学生でしたが、この本が書店に平積みされている光景を鮮やかに思い出すことができます。

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なぜって、ソムリエの田崎さんで焼酎の本なんて、ひねくれているにも程がある(笑)。田崎さんはプライベートでは焼酎がお好きらしいのですが、当時のぼくはなぜワインがテーマじゃないんだろう? と訝しく思い、妙に印象に残ったものでした。そしていざ自分が光文社新書をつくる立場になってみると、この企画の意味がわかった気がしています。著者とテーマのこうした組み合わせこそが企画のおもしろさであり、光文社新書らしさなんだろうと。

考えてみると、特徴的な光文社新書のカバー(アラン・チャンさんデザイン!)がとても示唆的です。この「斜め」のデザインってすごく光文社新書らしさを象徴していると思うんです。つまりは、これは物事を少し斜めにして見てみるということ。企画、著者、タイトル、帯……他社の新書ではできない切り口やアプローチで本をつくるということなのではないか、とまだ新書編集部在籍2年ながらつらつら考えます。

斜めが斜めであるためには真っ直ぐが何であるかちゃんとわかっていなければならない。あるいは真っ直ぐのものでも、少し斜めにするだけで違った見え方になる。そこにこそ、光文社新書というレーベルの存在意義があるように思います。「真っ直ぐ」は、たとえば先輩である岩波新書さんや中公新書さん、講談社現代新書さんが担ってくれているわけです。読者のみなさんは、その新書というジャンルの多様な選択肢のなかから自由に選んで愉しんでいただければいい。

『本格焼酎を愉しむ』、もちろん『タリバン』も、そんなことを教えてくれているように、ぼくには思えます。この0歳期のあと、各担当が記事を更新していきます。もちろん各人なりの切り口でピックアップされたヒットチャートになると思いますが、その書目はすべて光文社新書の「らしさ」が顔をのぞかせていることでしょう。光文社新書は、企画でも、noteやTwitter、はたまた周年のフェアでもケーキを作っちゃったり(笑)、ちょっと斜めから切り込んで、新書というジャンルの可能性を広げていきたいと願っています。

こちらのマガジン、10月のフェア本番が始まるまでお届けします。「アランちゃんの成人式」、光文社新書の歩みを「誕生日」当日まで読者のみなさんとお祝いすることができたら幸いです! よろしくお願いいたします!


アランちゃん0歳時のこの1冊

累計11万部を突破した光文社新書創刊時のベストセラーです。現在の事態を受けて緊急重版、9月中旬には新帯で並ぶはずです。

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