【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.7
山田玲司『非属の才能』
「こうすればオイシイ思いができる」という立場の人たちが「どうでもいい」と思っている人たちをコントロールして多数決は決まるのだ。
好井裕明『「あたりまえ」を疑う社会学』
「普通」より、ほんの少し上位の「美しさ」を手に入れたいとする願望。こうした願望には際限がない。どこまで手に入れたから、実現したから終了ということにはならない。なぜなら「普通」はもともと先が見えない"空洞"であり、「普通」を測る、不変の基準などないからだ。
樫村愛子『ネオリベラリズムの精神分析』
社会に対する構想とは、私とあなたが同じ痛みをもち、喜びを分かち合えるという前提に立って、人に対する関心や欲望から牽引されるものである。
内藤淳『進化倫理学入門』
われわれは、自分にとっての利害損得を自分では分かっていないことが多い。「自分のことは自分が一番よく分かる」と言う人がよくいるが、まったくそんなことはない。「私」の利益は、「私」を離れて、その外から「私」を観察する立場に立つ方が分かることが多々ある。
松永桂子『ローカル志向の時代』
商店街や産業集積など、小さな店や工場や企業が集まる場に新たな視線を注がれるのは、経済的な交換だけでなく、互酬性に基づいた人間関係がその底流にあるからで、それらは「匿名性」の高い社会の欠点を補う作用を果たしています。
稲垣栄洋『キャベツにだって花が咲く』
スピードと効率が求められる現代では、時代に乗り遅れたさまざまな野菜の品種が姿を消しつつあります。絶滅しつつある野菜まであるというから驚きです。食材が豊富にあふれる一方で、人類が作り上げてきた野菜の種類はむしろ減っているのです。
田口佳史 枝廣淳子『ぶれない軸をつくる東洋思想の力』
東洋型の思考は、その対象が何であっても、「根本に還る」考え方です。「その根本は何だろう?」「この問題の根本には何があるのだろう?」と考えていく。「区分」「専門化」していくのではなく、全体を全体として捉え、その根本に何があるかを考えます。
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