
#勝手に社内リレーPLAYBACK vol.35
光文社新書のTwitterで月〜金につぶやいている「#勝手に社内リレー」を厳選プレイバックしていくこちらの連載。光文社古典新訳文庫のツイートを受け、光文社新書が「勝手に」ひもづけて、あるいはこじつけて既刊本をご紹介していきます! 担当・田頭の「勝手な」ふり返り付き。
『オイディプス王』『失脚/巫女の死』→『恋愛制度、束縛の2500年史』
少々かぶせ気味に、同じく古代ギリシャから現代までの2500年史はこちら💘
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) March 19, 2021
📖鈴木隆美/恋愛制度、束縛の2500年史 古代ギリシャ・ローマから現代日本まで (光文社新書) https://t.co/KedCOW4SCN#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/eaCqorx0x6
担当の自己採点★★★ 「2400年くらい」にちなんでの「2500年史」なわけですが、この鈴木先生のご著書は名著だと思います。そしてなんとも好事家好みなデュレンマット! 再びギリシャに被せますと、『ギリシア人男性、ギリシア人女性を求む』という「結婚できない男」が主人公の怪しい小説が白水Uブックスから出ています。
『ドリアン・グレイの肖像』→『自画像のゆくえ』
自画像…ではないけれど肖像画のゆくえなのでこちら🎨
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) March 23, 2021
📖森村泰昌/自画像のゆくえ (光文社新書) https://t.co/QVMS6iIUtZ#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/uEhDk32iKy
担当の自己採点★★★ web上ではいまいち伝わらなくて残念ですが、『自画像のゆくえ』は新書でありながら立派な「鈍器本」です。シルバーウィークのおうち時間のお供にぜひ。
『オリエント急行殺人事件』→『警視庁捜査一課長の「人を見抜く」極意』
もしもこの事件を警視庁捜査一課が担当したら…という空想が楽しいのでこちら🚓
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) March 25, 2021
📖久保正行/警視庁捜査一課長の「人を見抜く」極意 (光文社新書) https://t.co/lTySNBgBfd#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/FxlmG7zpYI
担当の自己採点★★ ツイートの返しがちょっと粗い…笑。クリスティの作品は映画版で観るのも好きなんですが、『オリエント急行殺人事件』は、ケネス・ブラナー版じゃなくてやっぱりシドニー・ルメット版が好きです。ポアロの嫌味ったらしさは、アルバート・フィニーじゃないとね。
『秘密の花園』→『京都名庭を歩く』
『秘密の花園』の庭の根っこにはマザーグースがあり、日本の庭の成り立ちには死=他界の概念があるといった東西の庭園の違いを知るならこちら🍃🌷
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) March 26, 2021
📖宮元健次/京都名庭を歩く (光文社新書) https://t.co/6ySvcwTw77#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/EHqSVN8pth
担当の自己採点★★★★ 宮元先生のこちらの本には挙げられていませんが、個人的には重森三玲の手になる瑞峯院の庭は素晴らしいと思っています。ずっと見ていられる。チェリビダッケのブルックナーのCDにジャケ写にも採用されています。
『緋文字』→『はじめての不倫学』
刑事罰としての姦通罪がない日本における「緋色のA」とは何かを考える一冊はこちら🤔
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) March 29, 2021
📖坂爪真吾/はじめての不倫学~「社会問題」として考える~ (光文社新書) https://t.co/rUlXRWTILh#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/VJX96tAdJA
担当の自己採点★★★★ 「緋色」っていい名前ですよね。和の色名はどれも素敵な響きですが、そもそも色の名前自体は洋の東西を問わず感性を刺激されます。昨年は、城一夫先生の『色の知識』は新装版が出ました。必読の一冊。