#勝手に社内リレーPLAYBACK vol.35
光文社新書のTwitterで月〜金につぶやいている「#勝手に社内リレー」を厳選プレイバックしていくこちらの連載。光文社古典新訳文庫のツイートを受け、光文社新書が「勝手に」ひもづけて、あるいはこじつけて既刊本をご紹介していきます! 担当・田頭の「勝手な」ふり返り付き。
『オイディプス王』『失脚/巫女の死』→『恋愛制度、束縛の2500年史』
担当の自己採点★★★ 「2400年くらい」にちなんでの「2500年史」なわけですが、この鈴木先生のご著書は名著だと思います。そしてなんとも好事家好みなデュレンマット! 再びギリシャに被せますと、『ギリシア人男性、ギリシア人女性を求む』という「結婚できない男」が主人公の怪しい小説が白水Uブックスから出ています。
『ドリアン・グレイの肖像』→『自画像のゆくえ』
担当の自己採点★★★ web上ではいまいち伝わらなくて残念ですが、『自画像のゆくえ』は新書でありながら立派な「鈍器本」です。シルバーウィークのおうち時間のお供にぜひ。
『オリエント急行殺人事件』→『警視庁捜査一課長の「人を見抜く」極意』
担当の自己採点★★ ツイートの返しがちょっと粗い…笑。クリスティの作品は映画版で観るのも好きなんですが、『オリエント急行殺人事件』は、ケネス・ブラナー版じゃなくてやっぱりシドニー・ルメット版が好きです。ポアロの嫌味ったらしさは、アルバート・フィニーじゃないとね。
『秘密の花園』→『京都名庭を歩く』
担当の自己採点★★★★ 宮元先生のこちらの本には挙げられていませんが、個人的には重森三玲の手になる瑞峯院の庭は素晴らしいと思っています。ずっと見ていられる。チェリビダッケのブルックナーのCDにジャケ写にも採用されています。
『緋文字』→『はじめての不倫学』
担当の自己採点★★★★ 「緋色」っていい名前ですよね。和の色名はどれも素敵な響きですが、そもそも色の名前自体は洋の東西を問わず感性を刺激されます。昨年は、城一夫先生の『色の知識』は新装版が出ました。必読の一冊。