ゴジキが振り返る2021年シーズンの巨人軍【6月】(野手編)
熱烈な巨人ファンで、多くの野球マニアや選手たちからフォローされるゴジキさん(@godziki_55)が巨人軍を分析。
2021年シーズンの6月は丸の1軍復帰後の活躍や、若手の躍進が目立ちました。投手陣に続いて野手陣の1カ月を振り返ります。
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丸佳浩・岡本和真・坂本勇人のコア3選手が揃う
交流戦明けの阪神との3連戦(6/18~20)で、丸佳浩・岡本和真・坂本勇人のコア3選手がようやく揃った。この3連戦前にはジャスティン・スモークがまさかの帰国・退団となったが、入れ替わるように丸が戦列に復帰した。
現状の打順こそベストな並びではないが、丸・岡本・坂本のコア3選手が揃ったことは他球団の脅威になっている。6月からゼラス・ウィーラーの調子も下降気味ではあるが、打線の厚みが増した状態のためカバーできている。
特に丸は、6月の月間成績で打率.346 4本塁打 12打点 OPS1.061を記録しており、やはり打線には欠かせない存在であることを証明した。
また、岡本も6月は打率.291 9本塁打 28打点 OPS1.071と4番打者の責務を果たしている。
坂本の打撃の調子は下がりつつあるものの、そのキャプテンシーはもちろんのこと、守備の貢献度の高さはなかなか埋められるものではない。だからこそ、坂本・丸・岡本は調子が悪い時期でも、絶対に2軍に落としてはならないのである。
トップバッターとして打線を引っ張る松原聖弥
松原聖弥も、今シーズンから試合に出場する際は1番打者に座っているが、昨シーズンに務めた対応力が求められる2番打者よりも活きている。梶谷隆幸やスモークらの補強により出場機会になかなか恵まれない状況だったが、4月の丸の新型コロナウイルス感染や梶谷の離脱、スモークの帰国などにより出場機会を得た上で、チャンスを活かしている。6月は打率.310 4本塁打 7打点 OPS.982を記録して、7月に入ってもその勢いは止まらない。守備面でも丸の年齢的な衰えをカバーするかのように外野陣を支えており、この夏場から後半戦に向けてチームを勢いづけるために欠かせない戦力となることは間違いないだろう。
吉川尚輝の離脱を埋める北村拓己ら若手内野陣
5月・6月に打線を引っ張っていた吉川尚輝だが。交流戦終盤にデッドボールの影響で骨折をしたため離脱した。チームにとっては大きな痛手だったが、すぐに昇格した北村拓己や湯浅大が抜擢に応えるかのように結果を残した
これは、昨シーズンの開幕時と似たような傾向ではないだろうか。その時は怪我ではなかったが、打撃の調子が思うようには上がらない吉川尚輝の代わりに北村が奮闘していた。さらに、廣岡大志や香月一也も巨人軍のユニフォームに袖を通してからは、持ち前の思いきりの良さはもちろんのこと、接戦の場面で勝利に導く殊勲打を放つ活躍を見せている。このように、高いレベルで代わりになる若手がどんどん出てくることが、今の巨人軍の強みであることは間違いない。野手陣の力はリーグトップクラスのため、タイプごとにバランスよく共存ができれば、首位阪神にプレッシャーをかけられるだろう。