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ゴジキが振り返る2020年シーズンの巨人軍【9月】(野手編)

熱烈な巨人ファンで、多くの野球マニアや選手たちからフォローされるゴジキさん(@godziki_55)が巨人軍を徹底分析。
今回は、9月の巨人軍の戦いを振り返ってもらいました。

坂本・岡本・丸のコアの復調から他球団を突き放す

8月から徐々に調子を上げてきた坂本勇人は、9月も好調をキープした。9月の月間成績は、打率.337OPS1.052などの高水準。さらに本塁打も6本放ち、途中から3番に座るようになった。昨シーズンMVPの男の復活によって、チームの勢いがさらに増したことは間違いない。

↓チームを勢いづかせる坂本勇人↓

岡本和真も一時期は調子を下げていたが、コア3選手が揃って打ち出してからは、他球団をさらに突き放しはじめた。特に、開幕当初のクラッチ性能が戻ってきているのは朗報で、9月は得点圏打率.500に打点も22を記録した。今後は巨人軍の4番として、単年だけではなく、ラミレスや中田翔のように複数年で100打点以上記録できる実力をつけてほしい選手だ。さらに、打率も3割に乗せた上で、シーズン40本塁打に到達すべき格の選手である。

↓岡本和真のタイムリー↓

丸佳浩は、打率3割を超えた7月、8月と比較して9月は後半に成績を落としたものの、月間打率.276を記録。開幕当初と比較したら明らかに復調した。丸に関しては打撃面以外でも、多少の怪我があっても長期離脱はしないフルシーズン計算できる身体の強さや、2013年から2019年まで7年連続でゴールデングラブ賞を受賞している守備面など、目に見える数字以上に貢献度が高かったと言える。

↓丸佳浩のファインプレー↓

優勝から日本シリーズに向けた鍵となるのは、やはりこのコア3選手の調子とコンディションに違いない。昨年の日本シリーズは坂本と丸が徹底的に抑えられたことが原因で敗れてしまったため、今年の日本シリーズに対する意気込みはかなりのものがあるだろう。

未来を担う吉川尚輝・大城卓三の成長

センターラインで今後の巨人軍の未来を担うべき吉川尚輝と大城卓三も9月に調子を上げていった。現状、左打者で安定した成績を残していた打者が丸のみだったため、この2選手がチームの中心になっていきそうな期待感は、チームに非常に前向きな雰囲気を作るだろう。

特に、吉川尚輝はこれまで度重なる怪我や故障で思うようにフル出場できなく、今シーズンも開幕当初は不振に悩まされていたが、ようやくその高いクオリティを長く維持できる感覚を掴みかけているだろう。

大城も、開幕前になかなか調整が思うようにいかなかったものの、昨シーズンまでよりもピンチの場面でのリカバリー力は向上してきた。さらに、まだ好不調の差はあるものの、前評判通りの天性的な打撃センスや形が良化して、8月からは得点圏でも結果を出し始めてきた。ライバルである小林誠司の復帰もあり、今後は戸郷翔征とエンジェル・サンチェスの登板時は小林がスタメンマスクを被り、その他の先発の場合は、大城がスタメンマスクを被っていく、バランスのよい起用法が望ましいだろう。

今後の課題は打順の組み方

打順の組み方として、2番打者の起用法が難しい点である。
現在は松原聖弥が2番に座っているが、一時期は調子を落とす場面もあった。結果的に松原が上手く適応していき、9月中旬から調子を取り戻したものの、得点のさらなる効率化はしていきたいところだ。

2番打者に「小回りが効く」イメージのある選手を置いたパターンである程度勝ててしまっているので変えづらい状況であるが、昨年のように2番打者からチームのコアである坂本・岡本・丸を並べることによって今以上に得点を積み重ねられる可能性が高まり、楽な試合運びができるだろう。

今年の巨人軍は、投手起用と同様に打順の組み方が改善されれば、対パリーグでも戦える戦力であることは間違いないので、より改善されたパターンを今後見られることに期待していきたい。

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