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巨人目線で語る今シーズンの阪神タイガースの強さ

熱烈な巨人ファンで、多くの野球マニアや選手たちからフォローされるゴジキさん(@godziki_55)が巨人軍を分析。
今回はいつもとは打って変わり、阪神の分析をしちゃいます!巨人ファンの目線から、タイガースの躍進を考察。シーズン開幕前から「今年の阪神は強い。今後数年は相当期待できる」と言っていたゴジキさんの考える注目ポイントとは。

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ルーキーを育成しながら勝つ強さ

今年の阪神の強さは、オープン戦から感じられた。試合内容だけでなく、チームの雰囲気からもかなり良い状態に見えた(開幕前に阪神について触れている、下記の記事も見てくだされば幸いだ)。

その中でも取り上げたいのは何といっても、佐藤輝明だ。キャンプから話題が持ち切りだったが、その評判にたがわぬ結果を残している。特に圧巻だったのは、5月2日(日)の広島戦だ。ルーキーながらも4番デビューを果たし、満塁弾を放った。さらに、この試合では三塁手に抜擢された中で早速の好プレーも見せた。

開幕当初はオープン戦のような結果は出せなかったが、下位打線で振り回せる環境が、良い方向に働いている。この起用法により、小さくまとまらず、佐藤に求められているであろうスケールの大きな成長曲線を描けるのではないだろうか。

また、阪神のウィークポイントでもあった遊撃手の穴をルーキーの中野拓夢が埋めようとしているのも大きい。守備はもちろんのこと、打撃でも好調を維持している。

今シーズンのルーキーは、連続試合無失点記録を塗り替えた広島の栗林良吏や、横浜DeNAの牧秀悟などもチームの中心選手として活躍している。彼らとの新人王争いも含め、今後の佐藤と中野の活躍に期待したい。

外国人カルテットとの良好なバランス

加えて、外国人選手の起用によるバランスも非常に良い。野手はジェフリー・マルテとジェリー・サンズ、投手はジョー・ガンケルとロベルト・スアレスがいる現状だ。

マルテに関しては、基本的に3番に座っているが、ここまでキャリアハイに近づく活躍を見せている。サンズは昨シーズンも随時で見られたチャンスでの強さが今年も発揮されていることから、5番打者として走者をどれだけ帰せるかが今後の鍵だろう。マルテとサンズ、そして佐藤の力で離脱した大山の穴を埋められるか注目だ。

投手は、開幕からガンケルとスアレスが好調を維持している。ガンケルに関しては、無傷の5連勝を飾り、勝利数はリーグトップ、防御率も6位という結果で、先発ローテーションを支えている。スアレスはリーグ3位のセーブ数を記録しており、防御率も0.64と驚異の成績を残している。

阪神は2014年にも外国人選手のランディ・メッセンジャー、呉昇桓・マット・マートン、マウロ・ゴメスが4人揃ってタイトルを獲得した。そしてこのシーズン、リーグ優勝こそ逃したものの、クライマックスシリーズでは巨人を4タテで下して日本シリーズに進んでいる。今年の外国人カルテットもここまではそのシーズンを彷彿させる活躍をしており、大きく期待できるだろう。

豊富な枚数の先発陣とやや整備が望まれるブルペン陣

阪神は今のところ、投手陣も満遍なく好成績を残している。
開幕投手を務めた藤浪晋太郎は、現在2軍にいながらも、5試合を投げて防御率2.60と復活の兆しを見せている。また、エースの西勇輝に青柳晃洋の2枚は盤石な体制で、ここにガンケルやルーキーの伊藤将司で形成される先輩陣はリーグトップクラスだろう。

ブルペン陣は整備しきれていない面もあるが、クローザーのスアレスと岩崎優を中心に立て直していければ、シーズン中盤には体制を確立できるのではないだろうか。

巨人軍からすれば今年の阪神は脅威である。伝統がある人気球団同士の熾烈な優勝争いを、楽しみながら見ていきたい。

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