【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.3
成毛眞『教養は「事典」で磨け』
いつか読む本は、将来なりたい自分そのものだ。だからそれを身近に置いて、ときおりぱらぱらとめくることは、理想の自分を確かめる行為である。すると本棚は、なりたい自分の集積所であり、将来の自分を映す鏡でもある。
野村克也『私の教え子ベストナイン』
このシワシワになった私の左手が、すべての投手の投球をはっきりと憶えている。
荒木健太郎『雲を愛する技術』
みなさんは覚えているでしょうか、いかにも夏という感じの、青空に映えるモクモクした雲の壮大さを。みなさんは見たことがあるでしょうか、激しい雷雨の過ぎ去った空にかかった、心打たれるような美しい虹を。
藤井一至『土 地球最後のナゾ』
日本は農業大国になれるだけの肥沃な土を持っている。私たちは国土を危険にさらす外国の脅威には敏感になれるが、その国「土」が荒廃しつつあることには鈍感であることが多い。
宮下規久朗『美術の力』
肉体の自由を奪われた人間に残された自由は思考や想像のみであり、文字であれ絵であれそれを紙の上に表すことは、自らの存在を確認し、理性を保つ唯一の手段となっているのだ。
倉田剛『日常世界を哲学する』
空気が形成されるプロセス自体は合理的であり、空気に従って行為することは効率的ですらあります。にもかかわらず、それが促す判断ないし行動はしばしば非合理的であるからこそ、空気は「厄介者」と見なされるのです。
橋爪大三郎『戦争の社会学』
人類はこれまで、戦争とともに歩んできた。戦争を克服し、平和に生きる希望をもつためにも、戦争の知識は必要だ。戦争を、社会のなかのノーマルなできごととして、みつめよう。それを、普遍的な(=誰の耳にも届く)言葉で語ろう。