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ゴジキが振り返る2021年シーズンの巨人軍【交流戦】

熱烈な巨人ファンで、多くの野球マニアや選手たちからフォローされるゴジキさん(@godziki_55)が巨人軍を分析。
オリックスの優勝で幕を閉じた交流戦。巨人は7勝8敗3分とピリッとしない成績に終わってしまいました。その原因を振り返るとともに、今後の巻き返しには何が求められるのかを考察します。

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運用・起用ミスから勝利できた試合を取りこぼす

今シーズンの巨人軍は、交流戦前からも勝ち試合を取りこぼすことが目立っている。交流戦でもそうした展開が特に目立った。この取りこぼしがなければ、交流戦で上位に入り込めたことはもちろん、首位を走る阪神とのゲーム差も縮められた上で同一リーグとの対戦に戻れたのではないだろうか。だが実際は、阪神とのゲーム差はこの交流戦でさらに開いてしまった。

その要因としては、野手の運用面ではチームの主軸級でない亀井義行が1軍に残り、丸佳浩が2軍に降格したことが挙げられる。そして投手については、これまで何度も書かせて頂いた投手運用が原因と見ている。

これまでの連覇の立役者でもある丸の調子が上がらず2軍降格となったが、その際に年齢から見てパフォーマンスが限界に達しつつある亀井が1軍に残ることは不可解だった。それにより、丸の前を打っていたジャスティン・スモークが勝負を避けられるなど、打線の活力が一気に下がったと言っても過言ではない。

さらに、吉川尚輝の離脱後は亀井が3番に座っていたため、ゼラス・ウィーラーが勝負されない場面も目立った。その結果、チャンスで打席の回ってきた亀井が凡退してチャンスを潰す光景が多々見られた。こうした野手陣の運用面も立て直しが必要になっていくだろう。

また、今シーズンは延長戦がないことから、先発が5回まで試合を作ったものの、最終的に投手を9人投入する試合があった。1試合で6人以上投入する試合も目立っている現状を見ると、繰り返しになるが運用体制そのもの以前に首脳陣の改革が必要なのは間違いない。

状況が読めないコロナ禍とはいえ、シーズンはトータルで見ても100試合以上はある。中継ぎや抑えとして登板する投手は登板試合数だけ見られがちだが、試合展開によっては毎日のようにブルペンに入ることもあり、異常な状況だと言える。

勝ち続ければどうしても勝ちパターン級が登板過多になりやすい傾向ではあるが、それ以外の試合でも主戦級の投手を注ぎ込むことによって負担はさらに増えていくのだ。肩が消耗品である投手からすると、準備をしていない日や登板予定がない日に急遽投げることになるのは異例である。この状況を変えていくことが今シーズンだけではなく、来シーズン以降にも大きく影響していくだろう。

また、交流戦の最終戦では、逆に菅野を引っ張りすぎていたことや、回跨ぎに適していない高梨雄平に回跨ぎをさせた結果、失点を喫した。
交流戦最終戦後は数日間の休養日があることから、初回の段階で不調とわかれば2番手3番手へと次の策を考えることは必要だろう。先発の調子や前後の日程を考慮した上で、注ぎ込むべき試合で継投策が全くできていないことも、今後の課題である。

坂本・菅野の復帰があったものの吉川尚輝が離脱

交流戦終盤に投打の軸である坂本勇人と菅野智之が復帰したが、新たな軸として期待されている吉川尚輝がオリックス戦の死球により骨折と診断され、離脱を余儀なくされた。

吉川の離脱前を見ると、坂本や梶谷隆幸が不在の時期から3番打者としてチームを引っ張り、5月は打率.393、6月も打率.321を記録していた。加えて守備面でもセンターラインの要として、チームのピンチを救っていた。

昨シーズン中盤までを見ても、12球団の中で頭一つ抜けていた巨人軍のディフェンス力に吉川尚輝の与える影響は大きかったに違いない。

昨年は規定打席に到達したが、これまでのキャリアは怪我が原因での離脱が目立っていた。今シーズンは昨シーズンと同様に開幕当初は不調で苦しんだものの、調子を上げてきてチームのコアになりつつあるタイミングでの死球だった。

素晴らしい才能や素質がありながら怪我で苦しむことの多い選手だが、吉川個人としてのキャリアはもちろんのこと、チームへの貢献度の高さも考えると、良い状態での復帰を願っている。

交流戦終了後の巻き返しに期待

交流戦で首位とのゲーム差を広げられた巨人。チーム状態自体はよくないものの、阪神を猛追するための巻き返しに期待していきたい。今年の阪神は日本シリーズでもパ・リーグ相手に対等に戦えるであろうレベルの強さなので非常に難しい状況ではあるが、丸が1軍に戻った後にどれだけ詰められるかが見ものだ。

昨シーズンはチームにある程度余裕があった中の戦いだったため、不可解な運用ミスはさほど目立っていなかったが、今シーズンは非常に目立っている。特に野手陣に関してはリーグでもトップクラスの層の厚さを誇るものの、怪我人うんぬん以前に起用法や打順の組み方で点を取りこぼしているように考えられる。こうした「もったいない」要因での取りこぼすことをなくすことが、阪神を猛追していくための必要条件になるだろう。

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