#勝手に社内リレーPLAYBACK vol.19
光文社新書のTwitterで月〜金につぶやいている「#勝手に社内リレー」を厳選プレイバックしていくこちらの連載。光文社古典新訳文庫のツイートを受け、光文社新書が「勝手に」ひもづけて、あるいはこじつけて既刊本をご紹介していきます! 担当・田頭の「勝手な」ふり返り付き。
『にんじん』『青い麦』『ドリアン・グレイの肖像』→『キャベツにだって花が咲く』
担当の自己採点★★★ 手前味噌ながら、『キャベツにだって花が咲く』っていいタイトルですよね。調べてみると、にんじんもかぼちゃもそらまめも可愛らしい花でした。
『ラ・ボエーム』→『なぜ、あの人の話に耳を傾けてしまうのか?』
担当の自己採点★★★ 対抗馬はクライバー/スカラ座盤ですかね。ミミ役は昨年亡くなったミレッラ・フレーニ。一世一代の当たり役でした。
『サイラス・マーナー』→『野比家の借金』
担当の自己採点★★ この小説を読むととてもあたたかい気持ちになりますが、とはいえ貯金をしなくちゃという思いにいたることもまた事実でして…。
『ヴェニスの商人』→『ユダヤ人と近代美術』
担当の自己採点★★★ 「ヴェニスの商人」とはアントーニオのことですが、舞台化されると主役はシャイロックになって悲劇として描かれますよね。平幹二朗さんの舞台、素晴らしかったなあ。
『三つの物語』→『教養としての聖書』
担当の自己採点★★ この新訳ではじめてこの小説を読みましたが、「ボヴァリー夫人は私だ」とまで言った自然主義作家のフローベールが聖書を題材にした作品を書いていたなんて新鮮です。それにしてもフローベールの文体は素晴らしい。