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パパの家庭進出が、ニッポンを変えるのだ!

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ソーシャルマーケター、そしてnoteの人気クリエイターの前田晃平さんが、光文社新書noteに登場。パパになって初めて気づいた日本社会の不平等を、エモい実体験とカタいデータを組み合… もっと読む
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#保育教育現場の性犯罪をゼロに

子ども達を、性暴力から守りたい。今、私たち大人にできること。 『パパの家庭進出がニッポンを変えるのだ』 第五章、全文公開

こんにちは。認定NPO法人フローレンスの前田晃平と申します。 11月20日(土)、TBSの『報道特集』で、保育・教育現場での性暴力に関する特集が組まれ、その対策としての「日本版DBS」が紹介されています。私たちフローレンスは、政治・行政に対し、昨年よりこの政策提言を続けてきました。その様子を、当番組に密着取材してもらっていたのです。ついに放映され、感無量です。 ただ、放映された通り、子どもたちを性暴力から守るための「日本版DBS」が実現するかどうかは、現在、瀬戸際にあると

みんなの想いが、ついに、総理大臣に届きました #保育教育現場の性犯罪をゼロに

私たちフローレンスが昨年6月から訴えて続けてきた、子どもたちを性犯罪から守るための仕組み「日本版DBS ※」の提言が、ついに、内閣総理大臣に届きました。ちょっと感無量過ぎて、この気持ちをどう表現したらいいか、わかりません……。 ※日本版DBSは、保育教育現場で働く人に、過去に性犯罪を行っていない「無犯罪証明書」の提出を義務付ける仕組み。英国のDBS(Disclosure and Barring Service)を参考にしています。 記事にある通り、総理は次のように語ったそ

いったい、僕は何と戦っているのだろう。 ちょっとだけ弱音をはく。 「社会を変える」のラスボスについて

今回は、誠に情けないですが、ちょっとだけ弱音をはかせてください。端的にいうと、現在取り組んでいるソーシャルアクションが苦境に陥っているのです。 私たち認定NPO法人フローレンスは現在 #保育教育現場の性犯罪をゼロに を掲げて活動しています。具体的には、保育・教育現場で働く人に「無犯罪証明書」の提出を義務化すること(=日本版DBS)を政府に訴えています。 ベビーシッター、保育士、そして教師らによる、児童への卑劣な性犯罪が後を断ちません。諸外国では、子どもと関わる仕事をする人

子ども達を性被害から守る仕組みを作るには、もっと犠牲が必要ですか? #保育教育現場の性犯罪をゼロに

呼吸が苦しくなるような事件が起きました。しかも、立て続けに。 ベビーシッターマッチングサービス大手企業の登録シッターが、派遣先の子どもに対する強制わいせつ罪で逮捕されたのです。 保育サービスを運営する組織の一員として、そしてひとりの親として、今回の事件はまさに背筋が凍るものであり、全く他人事とは思えません。 二度とこんな悲しい事件を起こさせないためにはどうすればいいのか、自分なりに考えてみました。すると、同社だけでなく保育業界全体の構造的な問題があることがわかったんです