お盆と正月、結婚式、家族旅行……ハレの日のつき合いだけでは、気づくことができない「親の老い」|『長寿期リスク』春日キスヨ
「元気な頃の親のイメージ」のまま、ハレの日だけのつき合い
親が何らかの支えを必要とする年齢になっていても、離れて住む息子・娘との関係は、親がまだ若く元気だった60代、70代の頃の形にとどまっている。
そういう家族がけっこう多い。なぜだろうか。
知人の50代後半の男性が、「親は80歳過ぎですが、僕が持つ親の年齢イメージは、親が60代ぐらいの元気な頃でフリーズしていますねえ」と語っていた。
都会の大学に進学したのをきっかけに、卒業後もそのまま都会で暮らし、実家に帰るのは盆