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Web3とは何か~NFT、ブロックチェーン、メタバース

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新刊『メタバースとは何か~ネット上の「もう一つの世界」』が絶好調の岡嶋裕史さんによる新連載が始まります。テーマは「Web3」。もう15年以上前でしょうか、「Web2.0」という言… もっと読む
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2022年3月の記事一覧

〈無理やり入れられた(?)メタバース〉Web3の要素技術の短い紹介③――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 prologue7

〈無理やり入れられた(?)メタバース〉Web3の要素技術の短い紹介③――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 prologue7

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岡嶋さんの新書最新刊。早くも5刷です。

無理やりWeb3に入れられたメタバースメタバースはどうだろう。これをWeb3にくっつけるのは、流行りものをセットにする以上の意味はないと思う。

メタバースはネット上に構築される仮想世界だが、これを構築するのにこそ大組織、大資本が必要だ。利用者が満足するほどの精度の「世界」を作り上げるには、莫大なお金と技術の蓄積と人的資源がいる。

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〈NFT〉Web3の要素技術の短い紹介②――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 prologue6

〈NFT〉Web3の要素技術の短い紹介②――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 prologue6

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岡嶋さんの話題の最新刊。現在4刷です。

NFTーー「同じものはいっぱいあるけど、これが本物」とする仕組み利点や欠点もブロックチェーンに準ずる
NFTとは、ノンファンジブルトークンの略で、日本語で表現するときは非代替性トークンとすることが多い。

そもそもの話として、デジタルと唯一性は喰い合わせが悪い。デジタル技術は常に高い精度で、ゼロに近いコストで、データをコピーする技術

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Web3の要素技術の短い紹介①――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 prologue5

Web3の要素技術の短い紹介①――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 prologue5

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岡嶋さんの新書最新刊。現在4刷です。

本題に入る前に、Web3の要素技術の短い紹介先にも述べたように、Web3はふしぎな言葉だ。

WebはHTML、HTTP、URIによって形成されるコンテンツ閲覧技術、Web2.0はそこに利用者が発信者の立場で参入しやすくするものと捉えることができる。

様々な技術が使われているけれど、基盤技術は変わらずHTML、HTTP、URIである

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映画版ジャイアンのような危うさ――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 prologue4

映画版ジャイアンのような危うさ――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 prologue4

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岡嶋さんの新書最新刊。現在4刷。各地で話題沸騰中です。

映画版ジャイアンのような危うさ―『Web3とは何か』by岡嶋裕史 prologue4

儲けるのは種銭を多く持つ者―Webの理解とその歴史③もとの理念を骨抜きにするのも、大きく広めるのもそのとき市場で最も勢いのある者だ。不特定多数の名もなき利用者ではない。

だから、Web3の理想も理念もやりたいことも、すごくよくわ

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おさらい。試験に出るWeb2.0―『Web3とは何か』by岡嶋裕史 prologue3

おさらい。試験に出るWeb2.0―『Web3とは何か』by岡嶋裕史 prologue3

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おさらい。試験に出るWeb2.0―『Web3とは何か』by岡嶋裕史 prologue3覚えていますか? Web2.0―Webの理解とその歴史②そのあと、Web2.0のムーブメントが来る。

このときのキーフレーズは、「Webの果実を一般利用者に」である。

ここは注意してほしい。いま起こりつつあるWeb3と同じことを言っているのである

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