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Web3とは何か~NFT、ブロックチェーン、メタバース

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新刊『メタバースとは何か~ネット上の「もう一つの世界」』が絶好調の岡嶋裕史さんによる新連載が始まります。テーマは「Web3」。もう15年以上前でしょうか、「Web2.0」という言… もっと読む
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イーサリアムに人と金が集まる理由――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 第2章 NFT⑧

イーサリアムに人と金が集まる理由――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 第2章 NFT⑧

過去の連載はこちら。

今一番売れているメタバース関連書籍。6刷です。Audibleも発売になりました。

audiobook.jpでも音声版が発売になりました。

第2章 NFT⑧――不透明な分野で力を発揮こうした文脈のなかで、アート分野で立ち上がったDAOがNFTだと考えることができる。

アートはとても不透明な分野であった。どんなふうに価格が決まっているのか、素人にはとてもわかりにくい。投機

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「編集者受け」を盲信してはならない ――エンタメ小説家の失敗学24 by平山瑞穂

「編集者受け」を盲信してはならない ――エンタメ小説家の失敗学24 by平山瑞穂

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平山さんの最新刊です。

第5章 「編集者受け」を盲信してはならない Ⅰ「ぜひわが社でも」

 ヒットにこそ恵まれなかったものの、僕は概して、編集者からの覚えはめでたいタイプの書き手だったと思う。売れたかどうかにかかわらず、編集者に作品をおもしろいと思ってもらえる確率は比較的高かったということだ。だからこそ僕は、少なくともある時期までは、名だたる出版社から続々と声をかけても

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ビットコインvs.イーサリアム――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 第2章 NFT⑦

ビットコインvs.イーサリアム――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 第2章 NFT⑦

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第2章 NFT⑦――ビットコインvs.イーサリアムイーサリアムのほうがトランザクションが多い

下の2つの図はビットコインとイーサリアムの比較データである。

ビットコインの運用開始(ブロック0が作られた日)は2009年1月4日、イー

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NFTで、あと10年は食える――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 第2章 NFT⑥

NFTで、あと10年は食える――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 第2章 NFT⑥

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第2章 NFT⑥――デジタルデータなのに一品ものただ、実態としては絵画などのアートはこの方向へは進まなかった。確かに、これまでに築き上げてきたビジネスモデルを転換するのは容易ではないし、商品としての性質も書籍などと比べれば薄利多売の大

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コピーが本物になる時代の技術――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 第2章 NFT⑤

コピーが本物になる時代の技術――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 第2章 NFT⑤

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第2章 NFT⑤――コピーが本物になる時代ステガノグラフィや電子透かしとの違いすると、「本人が作ったデータだと確認できるなら、絵画にもデジタル署名すればいいのでは」と考える人もいるかもしれないが、これがダメなのだ。

デジタル署名は

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デジタル署名とは異なるNFT――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 第2章 NFT④

デジタル署名とは異なるNFT――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 第2章 NFT④

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今一番売れているメタバース関連書籍。6刷です。

第2章 NFT④――デジタル署名と何が違う?まず、NFTがデジタル署名とは違うことを先に指摘しておく。

「デジタルデータはいくらでもコピーできるし、改ざんもたやすい」ことはずっと前から知られていた。それに対する最初の態度は、「だから、デジタルデータはビジネスには使えない。おもちゃである」というものだった。

しかし、デジタ

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デジタルデータだけれど、オリジナルであることを見分けられる技術――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 第2章 NFT③

デジタルデータだけれど、オリジナルであることを見分けられる技術――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 第2章 NFT③

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第2章 NFT③――デジタルデータで唯一性を証明したいこの章ではNFTについて考えていきたい。

そもそもNFTとは何なのか。何のための技術なのか。

これは、「デジタルデータで唯一性を証明したい」に尽きる。デジタル技術はその登場と洗練によって、多くのビジネスを変えてしまった。

「唯一無二のオリジナルがあって、みんなが

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ただの一技術に夢を見てはいけない――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 第1章 ブロックチェーン⑩

ただの一技術に夢を見てはいけない――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 第1章 ブロックチェーン⑩

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第1章 ブロックチェーン⑩――使いにくいシステムこれらを総じて、私はブロックチェーンを使いにくいシステムだと考えている。先に述べたような理由から、みんながみんなを疑わなければならないような環境(紛争地帯で政府や金融機関がまったく信用できなかったり、人権侵害でIDを発行してもらえる見込みがないなど)では絶大な威力を発揮する可

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利用者は面倒なことはしない――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 第1章 ブロックチェーン⑨

利用者は面倒なことはしない――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 第1章 ブロックチェーン⑨

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第1章 ブロックチェーン⑨――書き込み専用・改ざん困難のデメリット3つ目の、書き込み専用・改ざん困難であることも考えてみよう。

これのデメリットは容易に想像がつくと思う。これまでに説明したようなやり方でブロックの連鎖を編み上げていくので、データの変更はきかない。過去のデータを上書きして更新したい用途には使えない。

だか

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ビットコインの電力消費問題――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 第1章 ブロックチェーン⑧

ビットコインの電力消費問題――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 第1章 ブロックチェーン⑧

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第1章 ブロックチェーン⑧――消費電力の問題チェーンの分離

こりゃいかんということで、対応策が考えられたことがあった。手っ取り早いのはブロックサイズを大きくすることだ。弊害も多いけれど、何もしないよりはマシだということで、ビットコイン上で提案がなされた。

多くの議論を経たが結局意見はまとまらず、ビットコインはビットコイ

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ブロックチェーンには柔軟性がない――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 第1章 ブロックチェーン⑦

ブロックチェーンには柔軟性がない――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 第1章 ブロックチェーン⑦

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一番売れているメタバース関連書。現在6刷です。

5月21日に「メタバースとは何か」というテーマで岡嶋さんが講演します。

第1章 ブロックチェーン⑥――ブロックチェーンには柔軟性がないインセンティブがあればいい?

ではインセンティブを与えればいいのか?

ビットコインが冴えていたのは、このインセンティブ設計が絶妙だったからだ。検証作業に参加して成功するとビットコインが得

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ブロックチェーンのダメなところ――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 第1章 ブロックチェーン⑥

ブロックチェーンのダメなところ――『Web3とは何か』by岡嶋裕史 第1章 ブロックチェーン⑥

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岡嶋さんの話題作。現在6刷です。

「メタバースとは何か」というテーマで、岡嶋さんが講演します。

第1章 ブロックチェーン⑤ブロックチェーンのダメなところ1

ここまでブロックチェーンの特徴を取り上げてきた。特長と書いてもいいだろう。みんなが期待しているブロックチェーンの美点である。Web3でひともうけを、あるいは世直しを目論んでいる組織はこの美点を武器に既存システムに殴

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