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私の光文社新書

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どんなに些細なことでも、どんなに短い言葉であっても構いません。お手にとったとき役立ったり、感動したり、人生が変わるきっかけになったりした光文社新書の1冊について、ぜひみなさんだけ… もっと読む
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「#私の光文社新書」の投稿をお待ちしています!

光文社新書は、2001年の刊行以来、おかげさまで1000点を突破!みなさんのご愛読に心から感謝いたします!

せっかく編集部として新しいチャレンジがはじまったこの機会ですので、このnote上で
#私の光文社新書というテーマでみなさんの投稿を大募集させていただきます

どんなに些細なことでも、どんなに短い言葉であっても構いません。お手にとって役に立ったり、感動したり、人生が変わるきっかけになった

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いい本との出会いがありますように!

授業を早送りで観る学生たち/コンテンツ消費の現在形

佐藤ひろおです。会社を休んで早稲田の大学院生をしています。
三国志の研究を学んでいます。

知人の紹介で、買って読んでいる本があります。

稲田豊史『映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~』 (光文社新書)

新書で安いし、オススメです。
皆さん、なんらかの情報・作品の発信者であり、かつ受信者だと思います。自分がどのように情報・作品を送り出しているか。どのよう

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嬉しいです。これからも宜しくお願いいたします。

よっしゃ、またチャンス到来や。

映画関係者のみならず、エンタメに関わっている人なら誰でも気になっていることを直接タイトル、サブタイトルにした書籍だ。著者の稲田氏とは、一度お会いしたことがある。吉本のあるプロジェクトでインタビューを受けた。日本語化された外来語の意味に合わすならヒアリングといったほうが良いかもしれない。2時間半ほどお話した。僕は演出家とか脚本家が来て、吉本の表裏のエピソードをお話すれば良いのかと思っていたら、随分ビ

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スキありがとうございます!楽しんでいただければ幸いです。

私がやっているのは「鑑賞」なのか「消費」なのか?ーミニ読書感想「映画を早送りで観る人たち」(稲田豊史さん)

ライター稲田豊史さんの「映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレーーコンテンツ消費の現在形」(光文社新書)が、ここ最近読んだ本の中で断トツに面白かった。さらに、現代の映画や漫画、小説などの文化と我々受け手の行動に関して考えるために非常に重要な指摘に溢れていた。タイトル通り、なぜ最近、映画を倍速などの早送りで視聴する人がいるのか?この疑問を「鑑賞」と「消費」の対比によって解きほぐし、ある種の

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ありがとうございます!

『上野先生、勝手に死なれちゃこまります』を読んで

上野千鶴子 古市憲寿 光文社新書 2011年出版

 地元の図書館の棚にあったから借りて読んだ。

 だいぶ前に大変売れた本だと記憶しているが、今更ながら私も自分の親の介護などが気になってきたから、この本読んでみた方が良いと思った。

 前半は介護保険などの日本のシステムについての記述あり。介護保険が2000年に施行されたなんて、ほんとに最近できたシステムだということをこの本で知った。親の介護はま

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ビッフェスタイルでエンタメを食べ尽くしていける現代についての鋭い考察本

ファスト映画ブーム・映画を倍速で観る、といった行為がなぜ起きるのかによる現代人カルチャーの分析論。批判的な話ではなく、その根底にある「時間とお金がない現実」「視聴者受けを狙いすぎるメディア」「消費し尽くせない膨大なコンテンツ」「他者とのコミュニケーション」という複雑な要因を解きほぐしていってる意味で、とても面白い本でした。

自分は中学生くらいから映画・音楽好きなので・・お金のない頃はもっぱらレン

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ありがとうございます。なにか発想のヒントになれば幸いです。

感想「映画を早送りで観る人たち」

稲田豊史「映画を早送りで観る人たち」Twitterのタイムラインで今、ある本が話題となっている。

それが「映画を早送りで観る人たち」である。本書は元映画配給会社ギャガの職員で、キネマ旬報社のDVD業界誌の編集長をも経験している稲田豊史が現代ビジネスに寄稿した内容を加筆編集したもの。

映画ファンの間では、定期的に映画を早送りで観ることに対して物議を醸している。しかし、2021年に映画を無断で圧縮

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次回もお楽しみに

もう一つの資本主義経済。『「その日暮らし」の人類学』小川さやか

小川さやか先生の文化人類学入門。新書サイズでコンパクトながら、ちょっと硬派で、文化人類学の先行研究とかをしっかり勉強することができます。もちろん、こういう学術的な部分を読み飛ばしてもOK。

Living for Todayとは、その日その日を生きること。日本で暮らしていると、一日一日の積み重ねが一ヶ月で、一年で、といったことには無頓着になります。今日と同じ明日が来ると思ってしまいがちだし、1年後

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thank you!

私たちは〝成功〟の最短ルートばかりを探しがちなのかもしれない

新入社員の私はただいま研修中。つい先日、先輩記者の森中さんの取材に同行することになりまして、対談のテーマとなる稲田豊史さんの著書『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ―コンテンツ消費の現在』(光文社新書)を拝読しました。結論からいうとめちゃくちゃ刺さった!!(新入社員・浅井万咲)

私たちは「間」を楽しめない!?私自身は映画を早送りで観たことはない。だが家で映画を観ているとかなりの高頻

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うれしい、たのしい、大スキ!

映画批評にみる分断――稲田豊史『映画を早送りで観る人たち』を読んで

 映画が好きだ。学生の頃は、よくレンタルビデオ店に通っていた。たしか毎週水曜は旧作5本で1000円とかで、自分なりにどんな作品を組み合わせるか考えるのも楽しかった。
 映画の話も好きだ。映画館で誰かと一緒に観なくても、後日「あのシーンがよかった」「あの俳優の演技がよかった」と話すのは楽しい。だから『シネマこんぷれっくす!』や『木根さんの1人でキネマ』のような映画の話をする漫画も面白い。

 映画が

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【感想】書籍『映画を早送りで観る人たち』

昨年3月頃、SNS上でバズった現代ビジネスの1本の記事。

映画好きは「何だその鑑賞の仕方は!けしからん!」と怒り、倍速視聴派は「うるせぇ!映画ぐらい好きに見させろ!」と怒り返していた(どっちも私の偏見を含みます)
バズった余波はTwitterに留まらず、長文で意見を述べているブログやそれこそnote記事も少なくなかった。
そんな風に大バズりしたおかげなのか、そこから連載のような形で深掘り記事が書

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働くお母さんのバイブル『育児は仕事の役に立つ』の著者浜屋祐子さんと対談しました。全文公開!

子育てが楽しくない、自信がない、お母さんをやめたい…、そんなお母さんたちに、ずっとお母さんはスゴイ!を伝えたくて、お母さん業界新聞をつくってきましたが、なかなか伝えきれず…。

そんなときに出会った一冊『育児は仕事の役に立つ』(浜屋祐子・中原淳共著/光文社新書)。読むにつれて、曇っていた視界が、どんどん明るくなってきました。

この本は、働くお母さん、お父さんはもちろん、企業で部下を持つ方、人事部

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うれしいでござる!

備忘録。1

 本を読んでいる。本をほとんど読んでいなかった時期(月に1・2冊)という時期もあるにはせよ、物心ついた頃から本というものは、身近な存在であった。大学に貼られた「4年間で100冊の本を読みましょう!」なる掲示も「少なくない?」と友達と会話していたような記憶がある。

 ただ、私も読んだ本の内容を忘れるということはよくある。これまでに読んだ本を、読書を管理するアプリなりで記録してはいるのだが、それでも

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ありがとうございます!

鑑賞と消費

 映画と本の違いはなんだろう、と考えたときに、設定時間の有無があげられる。
 映画には、100分、120分と、作品の長さが時間で決まっていて、どんな人が鑑賞しようと規定の時間で見終わる。
 一方、本の場合は、同じ書籍でも、人によって読み終わるタイミングが異なっており、作品の時間的長さが設定されているわけではない。速読や精読など、読書の仕方にバリエーションがあることからも、その特徴が見てとれる。

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山田徹、谷口雄太、木下竜馬、川口成人『鎌倉幕府と室町幕府』

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」時代考証担当でもある木下氏からいただいた。

かつて木下氏は「およそ研究史の整理とは、先行業績の単なる枚挙ではなく、先人がおかれた時代背景も踏まえつつ、彼らの認識の枠組みや盲点を掴み取ることである」(木下「鎌倉幕府の法と裁判へのまなざし」秋山哲雄, 田中大喜, 野口華世 編『増補改訂新版 日本中世史入門』(勉誠出版、2021年)p.202)と書いていた。1980年代生ま

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ありがとうございます!