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私の光文社新書

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どんなに些細なことでも、どんなに短い言葉であっても構いません。お手にとったとき役立ったり、感動したり、人生が変わるきっかけになったりした光文社新書の1冊について、ぜひみなさんだけ… もっと読む
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2023年1月の記事一覧

読書: #2 誤読のイタリア | ディエゴ・マルティーナ

読書: #2 誤読のイタリア | ディエゴ・マルティーナ

この五年以上 毎日 仕事関連以外に何かしらの活字を読むのを 自分に課したノルマ/習慣にしている の ですが
堅い本を集中して読めば 遅読が災いして脳内のフィラメント(もはや古語?)のどこかが焼き切れ 読書習慣自体がお釈迦になりそうな感覚に襲われるため
肩の凝らない軽めの本を 同時に/付け合せ的に読み進め バランスを保っている次第です。

コロナ騒ぎが少し収まった去年のある時期
近所の書店もどきの書

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「週刊朝日」2023年1月20日号に小松理虔『新地方論』(光文社新書)の書評を書いています。

「週刊朝日」2023年1月20日号に小松理虔『新地方論』(光文社新書)の書評を書いています。

地方か都市か。長らく議論されてきたそんな二項対立的な問いは、都市/地方に関するステレオタイプを強化してしまうだけではないか。大事なのはそのグラデーションの「間」で考え続けることだ。ローカルアクティビストとして福島で活動し続ける著者は、そう言います。

地方で暮らしながら、その土地でかたち作られるアート、スポーツ、あるいは書店の現場を観察する著者は、そこに自分だけの居心地の良さが織りなされる空間を発

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読書の記録 三木那由他『会話を哲学する コミュニケーションとマニピュレーション』

読書の記録 三木那由他『会話を哲学する コミュニケーションとマニピュレーション』

 朝起きて夜寝るまでの間のどこかのタイミングで、たいていの場合、私は誰かと会話しています。家族や職場の同僚、取引先の偉い人、友人、コンビニの店員さん、その他、いろんな人と特に何か考えることなく会話をしています。

 会話を哲学するなんて言われてもな〜と読む前は思っていたのですが、会話を哲学するのがこんなに面白いことなのかと読み終えた今、私、少々興奮しております。この興奮を醒めやらないうちに誰かに伝

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