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私の光文社新書

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どんなに些細なことでも、どんなに短い言葉であっても構いません。お手にとったとき役立ったり、感動したり、人生が変わるきっかけになったりした光文社新書の1冊について、ぜひみなさんだけ… もっと読む
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#本

「#私の光文社新書」の投稿をお待ちしています!

「#私の光文社新書」の投稿をお待ちしています!

光文社新書は、2001年の刊行以来、おかげさまで1000点を突破!みなさんのご愛読に心から感謝いたします!

せっかく編集部として新しいチャレンジがはじまったこの機会ですので、このnote上で
#私の光文社新書というテーマでみなさんの投稿を大募集させていただきます

どんなに些細なことでも、どんなに短い言葉であっても構いません。お手にとって役に立ったり、感動したり、人生が変わるきっかけになった

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【読書記録12】現代思想を使いながら学べる稀有な本

【読書記録12】現代思想を使いながら学べる稀有な本

 皆さんいかがお過ごしでしょうか。今回紹介する本は、難波江和英、内田樹著『現代思想のパフォーマンス』(光文社新書)です。

本書の狙いと構成 『現代思想のパフォーマンス』は他の現代思想に関する書籍とは一線を画す特異な本です。なぜなら、本書は現代思想をただわかりやすく解説しただけのものではないからです。
 本書の企図は「まえがき」で説明されています。

 『現代思想のパフォーマンス』では6人の思想家

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読書ノート「未来は決まっており、自分の意志など存在しない。」(著:妹尾武治 光文社新書)

読書ノート「未来は決まっており、自分の意志など存在しない。」(著:妹尾武治 光文社新書)

1.はじめに本書は2021年3月30日に出版されました。著者は知覚心理学の研究者です。本書の内容と主張はタイトルに集約されているとおりです。著者はこれを心理学的決定論と呼び本書の副題にもなっています。本書のはじめに、この本は著者の個人的思想を書きたいように書いたトンデモ本であり科学的に全く正しくないという趣旨のことが書かれています。ただし反科学的なことが書いてあるというものではなく、科学的知見を前

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おもしろ~ぃ「未来は決まっており、自分の意志など存在しない。 心理学的決定論」★5

おもしろ~ぃ「未来は決まっており、自分の意志など存在しない。 心理学的決定論」★5

2021年 妹尾武治

こういうの弱いな~楽しい! ワクワク!

「決定論」を、いろんな実験結果から説明し、信憑性を高めて、そうなのかもと思わせてくれる。この手に詳しい人はどう思うか分からないけど、何にも知らない自分にとっては、とても楽しく読めました。

脳の暴走による犯罪、自分の意志で止められない行動。どこまで自己責任なのか? たまたま生まれつき多数派か少数派か。少数派の人たちの悲劇よ。「我々は

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新聞記者、本屋になる/落合博

新聞記者、本屋になる/落合博

図書館本。
SNSで見かけて気になっていた落合博さんの
「新聞記者、本屋になる」を拝読📖しました。
(2021,11,5 読了)

落合博さんは新聞記者として長年活躍され、定年間際で退職して本屋を開業された方です。
新聞記者時代のこと、本屋を開業する運びになったこと、本屋を開業するにあたって必要なことなどが分かりやすく書かれていました。

落合博さんは本屋になることが夢だったという訳ではなく、ま

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日本のものづくりを支えた ファナックとインテルの戦略 (光文社新書) 柴田友厚著

日本のものづくりを支えた ファナックとインテルの戦略 (光文社新書) 柴田友厚著

産業における日本のお家芸と言えば、まず真っ先に自動車産業が挙げられることが多い。
世界に冠たるメーカーとして君臨するトヨタをはじめ、国内メーカーの存在は日本人のモノづくりを象徴する存在として、国の威信を背負っている印象がある。

しかし、実はそれ以上に世界的なシェアを誇るものづくり産業がある。まさしく"知られざるガリバー"、工作機器メーカーだ。

ふだん消費者の私たちがその存在を意識することがない

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危機の時代に「修業」や「学び」に賭けるとはどういうことか? 内田樹『修業論』

危機の時代に「修業」や「学び」に賭けるとはどういうことか? 内田樹『修業論』

貯金が底を尽きそうな時、自分自身の生を「修行」・「修業」や「学び」に賭けることは、これからの人生をより良く生き抜くための有効な手段のひとつであると近ごろ思う。

前回、「賭け」としての「贈与」について書いたのだが、その合間に再読した内田樹『修業論』(光文社新書)に、

 広義で言えば、「敵」とは「私の心身パフォーマンスを低下させる要素」である。その場合には、「無敵」とは「私の心身のパフォーマンスを

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7日間ブックカバーチャレンジ④

7日間ブックカバーチャレンジ④

【7日間ブックカバーチャレンジ】
4冊目/7
「読書文化の普及に貢献するためのチャレンジ」で、好きな本を1日1冊、7日間投稿するという企画です。
※20日間空きましたが、4日目です。

(ルール)
①本についての説明なしに表紙だけの画像をアップする。        →個人的にあらすじを勝手に足してます
②毎日1人のFB友達(→ここをnoteに変えて)をこのチャレンジに招待。 →気になった方は良かっ

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2冊の本で進路を決めた。3月27日。

2冊の本で進路を決めた。3月27日。

こんばんは。さいさいです。
毎日note27日目。
記事がどんど増えていくのが面白い。
そして、
書きたいことがあり過ぎて
文字数がどんどん増えていく傾向にある(笑)
わかりやすく書いていけたらと
思う今日この頃です。
さてさて
学生時代は書店でバイト、
今は出版社で編集の仕事。
なぜそんなに出版にこだわっているのか?
そんなことをふと思ったので
整理をしておこうと
noteを書いていきます。

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書評: 世界で最もイノベーティブな組織の作り方 (山口周) 。イノベーションを起こすための 「問い」 が秀逸な本

書評: 世界で最もイノベーティブな組織の作り方 (山口周) 。イノベーションを起こすための 「問い」 が秀逸な本

今回は、書評の記事です。

世界で最もイノベーティブな組織の作り方 という本です。

この記事でわかること・どんなことが書かれている本?
・本書が問いかけること
・なぜ日本企業ではイノベーションが起こりにくいのか
・イノベーションを起こすためにどうすればよいか

こんな疑問に答える内容を書きました。

この本は、組織とリーダーシップの観点から興味深く読めます。ぜひ記事を最後まで読んでいただき、仕事

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【読書感想文】『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』を読みました📚

【読書感想文】『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』を読みました📚

いつも読んでくださりありがとうございます!今回はこの本を読みました。

*** 目次 ***

1. 今回この本を選んだ理由本書を読むに当たって得たい知識が以下の通りです。

これからAIが発展する中で高速に「(パターン)認識」が出来るものが増える。しかし、「美」という数値化が出来ないものは代替されにくい。つまり「美意識」を鍛えることで、人間らしい強みを身に付けることが出来る。では、どのようにして

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すべての本好きのみなさんへ。「本棚の整理なくして新年はなし!」

すべての本好きのみなさんへ。「本棚の整理なくして新年はなし!」

今日は12月24日です。クリスマスイブなわけですが、この日みなさんはどんなことを思うのでしょうか。

哀しいかな、街のイルミネーションを見ても、別段ときめかない程度に歳を重ねてしまったnote担当の田頭です(泣き笑い)。まあ重ねているだけに、個人的には、この季節になるとかつて愛読していたあるエッセイを思い出したりします。

それは松浦寿輝さんの「点の滴り」と題された文章で、思潮社の現代詩文庫に収録

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【hint.123】あまりにも当たり前になっているから

【hint.123】あまりにも当たり前になっているから

 手が「読ん」だり、耳が「眺め」たり、お尻が「透明を感じ」たり・・・・・・つまり私からの提案は、「何かをするのにどの器官を使ったっていいじゃないか」ということです。大事なのは「使っている器官が何か」ではない。むしろ「それをどのように使っているか」です。

「読む」「眺める」「注目する」といった私たちの能力は、特定の器官の機能なのではなくて、「パターンを認識してその連続に意味を見いだす」「すぐに必要

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