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私の光文社新書

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どんなに些細なことでも、どんなに短い言葉であっても構いません。お手にとったとき役立ったり、感動したり、人生が変わるきっかけになったりした光文社新書の1冊について、ぜひみなさんだけ…
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#読書日記

「#私の光文社新書」の投稿をお待ちしています!

「#私の光文社新書」の投稿をお待ちしています!

光文社新書は、2001年の刊行以来、おかげさまで1000点を突破!みなさんのご愛読に心から感謝いたします!

せっかく編集部として新しいチャレンジがはじまったこの機会ですので、このnote上で
#私の光文社新書というテーマでみなさんの投稿を大募集させていただきます

どんなに些細なことでも、どんなに短い言葉であっても構いません。お手にとって役に立ったり、感動したり、人生が変わるきっかけになった

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『上野先生、勝手に死なれちゃこまります』を読んで

『上野先生、勝手に死なれちゃこまります』を読んで

上野千鶴子 古市憲寿 光文社新書 2011年出版

 地元の図書館の棚にあったから借りて読んだ。

 だいぶ前に大変売れた本だと記憶しているが、今更ながら私も自分の親の介護などが気になってきたから、この本読んでみた方が良いと思った。

 前半は介護保険などの日本のシステムについての記述あり。介護保険が2000年に施行されたなんて、ほんとに最近できたシステムだということをこの本で知った。親の介護はま

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書評「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?」

書評「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか?」

本書の結論から申すと「絵画、音楽に触れていることで直感力・感性的な部分に磨きがかかり、ビジネスにおける意思決定能力の質が上がることから、世界のエリートは美意識を鍛えているのかもしれない」といった格好である。

だいぶ短絡的に結論を記載したが、実際にはなぜアートに触れることで意思決定能力の質が上がるのか、をより細かい分析をもとに書かれており、学びになる点が多い。

ポイントはアート×ビジネスの観点で

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『人類はふたたび月を目指す(光文社新書)』を読んだ感想

『人類はふたたび月を目指す(光文社新書)』を読んだ感想

まさかこんなに調子不良が続くとは思わなかった。立ち直りはじめてようやく気づいたが、原因は「休みに仕事のことを考える」ことだったように思う。ということでしばらくは別のことを考えていたい。

『人類はふたたび月を目指す(光文社新書)』
春山純一著 2020.12 光文社

1か月ほど前から本も読めるようになったので、ここひと月ほどで読んで面白かった本を紹介したい。今回はこの『人類はふた

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毎日読書#248 『となりのカフカ』(池内紀)

毎日読書#248 『となりのカフカ』(池内紀)

著者の池内紀さんは、白水社から出ている『カフカ小説全集』の翻訳をされた方。その方が、カフカの入門書を書いたのが本書だ。

そう、入門書。カフカの小説を知り尽くした著者による、人間フランツ・カフカの入門書だ。面白そうですよ。目次からして気になる。

第1章 サラリーマン・カフカ
第2章 カフカ家の一日
第3章 虫になった男
第4章 メカ好き人間
第5章 健康ランドの遍歴
第6章 手紙ストーカー
第7

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読了★すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論 (光文社新書) 堀江貴文著

もっと早く読んでおけば、もっと早く洗脳から解き放たれて、もっと早く楽になれた。
いい意味で社会現象の原因になる本。国の教育制度上で優等生になっても、それは国に都合よく洗脳されたも同然で、嫌な仕事にも我慢して取り組む都合の良い労働力とされるだけ。

高い学歴を得て良い就職をし、最悪な人間関係やノルマを乗り越えて会社で高い評価を得たところで、それは会社にとって都合のいい人間だというだけ。

ということ

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幻想を解く本音トーク 『誤解だらけの人工知能』

幻想を解く本音トーク 『誤解だらけの人工知能』

本稿は光文社のサイト「本がすき。」に5月29日に寄稿したレビューです。編集部のご厚意でnoteにも転載しています。

副題にある「ディープラーニングの限界と可能性」についての対話を中心とした、手軽に読める格好の入門書だ。
特に「限界」についての専門家による明け透けな本音トークは、巷にあふれる「ディープラーニング万能論」や「人工知能脅威論」がいかに陳腐で安易か、具体例を挙げて指摘する痛快な読み味があ

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給与明細は謎だらけ (光文社新書) 三木義一

給与明細は謎だらけ (光文社新書) 三木義一

この本は、主にサラリーマンの給与明細に関係する税とその控除に関連する基礎的な内容や、その制度にまつわるここ数十年の間に起きた様々ないざこざなどを、皮肉たっぷりに取り上げる一冊です。

会社の財務三表や、株取引に関する書籍は数あれど、手元の財布に影響する、税やその控除について詳しく説明してくれる本は意外と読んだことなかったので手に取りました。

ぜひこのnoteの最初の章「一年間、いくらあったら最低

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