【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.62
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仲正昌樹『「みんな」のバカ!』
「みんな」と「わたし」の関係を第三者的に見て、「みんなはわたしのことをどう思っているのか」と考えていること自体が、匿名になり切って「甘えの構造=無(限)責任の体系」の中にしっかり組み込まれている"みんな"とは相容れないのである。
本間浩輔 中原淳『会社の中はジレンマだらけ』
業務範囲が広がると、すべてを「できる」ようになるというのは難しい。だとしても、上司は「わかって」意思決定をしないといけなくて、そのためには学んで「わかる」レベルまで到達することが大切なのですが、現場から離れると、それも難しくなる。
前田健太『エースの覚悟』
いいところは見習いましたが、真似することは絶対にありませんでした。あの人を目標にという考えも持たなかった。それは今でも変わっていません。チーム内にはライバルはつくらない、チームの選手を目標にしないというのが入団以来変わらない僕のポリシーです。
遠藤秀紀『ニワトリ 愛を独り占めにした鳥』
卵が人間に無限に供給されるかに見える様子は、空気や湯水のごとき存在ですらある。労働力があって、飼料があって資本があって、そもそもニワトリが流通しなければ消費にならないことは事実だが、人間と卵の関係は、人間と空気の関係と同等だといえなくもない。
門倉貴史『統計数字を疑う』
人間一人一人が独特の性格や行動パターンを持っているのと同じように、ひとつひとつの統計も、「上振れしやすい統計」、「下振れしやすい統計」、「変動の大きい統計」、「変動の小さい統計」など、独特のクセや動きのパターンを持っているのだ。
上野千鶴子 古市憲寿『上野先生、勝手に死なれちゃ困ります』
もし子どもがいたら、自分の子育てについては、口を閉ざすのがいちばんなのです。子育ての成功と失敗とは、ほかならぬ子どもが判定するほかないものですから。
戸塚啓『マリーシア』
練習のための練習でなく、練習とゲームを関連づけていけば、負けず嫌いな気持ちを刺激することもできる。勝ちたい、負けたくないという気持ちが原動力となり、誰かに教わるまでもなく、駆け引きが身についていく。