【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.103
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布施英利『構図がわかれば絵画がわかる』
ムンクの『叫び』では、その構図は三角形ではなく、なんと逆三角形になっているではありませんか。三角形が安定なら、逆三角形は「不安定」の構図となります。その構図の効果が、そのまま『叫び』に込められた不安という主題と、イコールになっているのです。
名良橋晃『サイドバック進化論』
クロスへの対応に関しては僕なりの考え方がある。足先だけで奪おうとすると抜かれてしまう。足を出してボールに当たることもあるけれど、そのボールが抜けてしまうことも少なくない。では、どうすればいいかと言うと、ボールに自分の身体を正対させるのだ。
大内伸哉『君の働き方に未来はあるか?』
できるだけ大きな企業に入って正社員になりたいと考えているような人は、新たなルールに機敏に対応して、高度経済成長期に育った親世代とは異なった生き方の戦略に乗り換えることが大事です。これからの社会を生きていく若者は、親世代の意見は聞かないほうがいいのです。
山下久明『背すじは伸ばすな!』
軍隊では、見栄えもさることながら、兵士の気を引き締めるためにも、背すじを伸ばすことは重要な作法でした。
こうした愛国心と軍隊における作法とをまとめて国民に押しつけることができる「背すじ伸ばし」に、国が着目したのは当然のなりゆきでした。
桐村里紗『日本人はなぜ臭いと言われるのか』
人を、「消費者」と呼ぶことはもうやめたい。消費者は、あくまでも巨大なマーケット中心の呼び名であり、生命の尊厳に対する敬意を欠いている。政治家の嘘も大企業の嘘も、見抜かれる時代である。人は、本質を求めている。
樋口 耕太郎『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』
日本社会で生まれ育った私たち日本人は、日本問題の本質に気がつく機会をほとんど持たないのだが、日本の端っこの沖縄は、文化的にも地理的にも本土と最も離れているため、日本という「水槽」を外側から眺めることができる特別な場所だ。
中島美鈴『悩み・不安・怒りを小さくするレッスン』
私たちは出来事によって傷つくのではなく、それをどう認知するかによって、傷ついたり、落ち込んだりしている。そして、その受け止め方や物事の捉え方は、誰かから強制されているわけではありません。自分で選び取っているものです。