【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.75
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薬師院仁志『社会主義の誤解を解く』
日本の社会主義政党は、抵抗勢力でありこそすれ、社会主義的(ソシアル)な勢力ではなかったのである。ただし、これは、ある意味で致し方のない事態であった。なぜなら、日本には、真に自由主義的(リベラル)な勢力も存在しなかったからである。
椎木一夫『一生食いっぱぐれないための エンジニアの仕事術』
エンジニアは、工学を実践する者です。工学とは自然科学や数学を人間の利益となるように応用する学問です。「人間の利益となるように応用する」のですから、経済効率だけを追求すればよいわけではありません。
長澤秀行編著『メディアの苦悩』
インターネットが「神」の領域に入る前に、そのリスクを改めて人知を尽くして検証し、「安全システム」を作ることが今、必要ではないでしょうか。インターネットは「廃炉」にはできないのです。
齋藤孝『座右のニーチェ』
目にするもの耳にするもの、あらゆることに関心を向け、「これは何? どうしてこうなの?」と聞いてまわる。新しいものを発見したらそれで遊べないか工夫するし、ことばも率先して学習する。〝知恵に対して踊っている〟。この幼児の状態こそ、ニーチェの理想そのものだ。
金井壽宏『仕事で「一皮むける」』
節目でもないのに「節目だ、節目だ」と騒ぐのは見苦しいが、節目なのに気づかずにいるリスクははるかに由々しい。岐路や節目に差しかかっているかどうか疑わしいときは、まず一応その可能性があると疑ってみることだ。
石井光太『日本人だけが知らない日本人のうわさ』
それが真実であろうとなかろうと、世界で噂される日本のイメージを直視することこそが、日本のアイデンティティを考えることにもつながるのです。そして、それはあなた自身に向けられた視線でもあるのです。
林壮一『体験ルポ アメリカ問題児再生教室』
遡ること4年前の2005年秋、私はリノ市で最低と呼ばれる高校で「日本文化」の講師を務めた。モラルの欠片もない15〜19歳の若者と接しながら、アメリカ社会の歪を見た。生徒たちが常識を身に付けていないのは、仕付けてくれる大人の存在が周囲に無いからだ。