【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.150
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三木那由他『会話を哲学する』
ひとつの発言でも、それが表向きでどのようなコミュニケーションとなっているかという顔を持ちつつ、その裏には、その発言によって話し手は何を狙ったのかという別の顔を持っているわけです。
石黒圭『語彙力を鍛える』
読者の心に届く言葉にするためのコツは、文脈に合った等身大の言葉選びをすること。それに尽きます。読者の想定する文脈に沿った言葉が選ばれていれば、それで言葉は確実に読み手の心に届きます。奇をてらう必要はないのです。
遠藤功『経営戦略の教科書』
どんなゲームもルールを知らなければ、戦いようがありません。常に競争に晒されている経営というゲームも同じです。自分たちが戦う「ゲームのルール」を理解しなければ、勝つための経営戦略を立案することはできません。
齋藤淳『アメリカ型ポピュリズムの恐怖』
一個人の意見が大切にされ、一消費者の意見が十分に反映される仕組みを整えている国が、まさに民主主義国家と言えるだろう。ただ、この仕組みは、当然ながら消費者が正しいことしか言わず、決して噓をつかないことが前提となっている。
曽山哲人 金井壽宏『クリエイティブ人事』
私は今でもマネジャークラスの人たちに異動の内示をする際、「自分が抜けた後のことが気がかりで……」と心配する人がいたら、こう言うようにしています。「大丈夫、だいたいなんとかなるから」
瀬地山角『炎上CMでよみとくジェンダー論』
性別に関しては「平等」という概念だけでなく、「自由」という概念が不可欠なのです。この場合の自由というのは、性別にかかわりなくある人が自分の能力を発揮できる、性別にかかわりなく、個人として扱われる、ということを意味します。
落合博『新聞記者、本屋になる』
ネットを使えば数日のうちに、しかも自宅まで届けてくれるものを、なぜうちみたいな店にわざわざ足を運んで注文してくれるのか。速さ以外の価値を大事にしている人が目の前にいる。そんな人たちに向き合える本屋であり続けたいと思っている。
※「コトバのチカラ」は今回でお休みとなります。150回にわたり1000以上のコトバを楽しんでいだいたみなさまに、心より感謝申し上げます。