【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.126
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田口佳史『渋沢栄一に学ぶ大転換期の乗り越え方』
多様性と和とは、一見すると相反するように感じますが、むしろ多様性の世の中にこそ「和」の精神が必要です。
ただ違いが存在するのではなく、違いを尊重しながら調和する。その崇高な精神こそ「和」というものだからです。
杉晴夫『日本の生命科学はなぜ周回遅れとなったのか』
学問とは、会社の経営から見れば、元来、甚だ能率の悪いもので、何百の異なる研究分野から、何十年かの間に一回くらいしか、人間の大自然に対する理解を深め、社会にとっても有益な、発明・発見は現れないのである。
川上和久『北朝鮮報道』
一人一人が、自らの幸せの重み、同時に、失われた幸せの重みを我がこととして受け止め、強い意志をもってそれを守り抜こうと決意したとき、必ず歴史は前進していく。
鈴木隆祐『名門高校人脈』
在校中、学校からハビトゥスを受けた生徒が、やがて自分自身も学校へハビトゥスを返し、それを次の世代がまた受け取り、さらに返していく。この壮大なハビトゥスの反復によって形成された“文化的背骨”を持つ高校こそが、本書でいうところの「名門高校」になる。
上野友子 武石恵美子『女性自衛官』
任務の本質を忘れず、それへの強い責任感を持って様々な壁に挑戦してきた女性自衛官の語りからは、多くの気付きがありました。同時に、組織とともに共存する「私=自分らしく」を実践している柔軟性は、女性だけでなく男性のキャリア形成にとっても参考になる重要な点だと思います。
松瀬学『ONE TEAMのスクラム』
優位に組むために大事なのは、フロントローの姿勢だろう。稲垣も、具智元も、組む前から背筋がぴんと伸びていた。組んだあと、うしろのウエイトを効果的に相手に伝えるためには背筋の伸びはマストといってもよい。強いスクラムは見た目も美しい。
河合克義『老人に冷たい国・日本』
高齢者の生活基盤が脆弱なゆえに、親族・地域から孤立し、ひっそり亡くなっていく人が跡を絶たない。それは、高齢者だけの問題ではない。日本の社会、社会保障・社会福祉制度は大切なものを欠落させてきているのではないか。