【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.85
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伊藤浩介『ドレミファソラシは虹の七色?』
キャラ分けとは、色分けのことなのだ。そう考えると、「音色」とはなかなか味わい深い言葉である。ピアノやバイオリンなどの音色の違いは、音の色分けであり、キャラ分けなのだ。そう意識した途端、同じ音楽がより立体的に聞こえてくるから不思議である。
蟹沢孝夫『ブラック企業、世にはばかる』
若者がポータビリティの低い仕事にはまって脱出できない「ワーキングプア」の問題については、人材派遣・業務請負業界の中間搾取のみに原因を求めることは明らかに不適切である。格差の構造を作り出した本当の黒幕は、アウトソーシング仕事を発注している側の企業だからだ。
島田裕巳『いつまでも親がいる』
親であるということが、家庭内でのことにとどまらず、その人間の社会的なあり方を変えていくのです。だからこそ、◯◯ちゃんママ(パパ)という呼称が使われるようになるわけです。
池上英洋『ルネサンス 歴史と芸術の物語』
当然のことですが、ルネサンス時代はただ明るく華やかだったわけではありません。ルネサンス時代は戦国の世でもあるため、暗殺や裏切りが横行する、きな臭い時代でもありました。職業選択の自由はまったくないに等しく、親と異なる職業に就くことは例外的なことでした。
福井健策『「ネットの自由」vs.著作権』
今、著作権は「収益モデル」という存立の基盤を大きく揺さぶられ、「権利強化」をめぐる論争とは裏腹に、実は長い解体の過程を歩んでいるのではないかと思えるほどです。ひょっとしたら10年後、現在の著作権のメカニズムは事実上「滅びて」いるかもしれません。
宮崎辰『世界一のメートル・ドテルが教える 利益を生むサービス思考』
スタッフは常にミーティングで、店の進むべき方向性、課題、問題点などをシェアしながら統一感を持って仕事に当たることが不可欠になりました。スタッフ全員のチームとしての統一感が、店のブランドに繋がるのです。
佐滝剛弘『郵便局を訪ねて1万局』
風景印こそ、この「お墨付き・目標達成型」の趣味の典型である。郵便局という公的機関が正式に使用を告示するという「お墨付き」のもと、一万を超えるとはいえ、限られた数の範囲で集めていく趣味だからだ。