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#勝手に社内リレーPLAYBACK vol.72

光文社新書のTwitterで月〜金につぶやいている「#勝手に社内リレー」を厳選プレイバックしていくこちらの連載。光文社古典新訳文庫のツイートを受け、光文社新書が「勝手に」ひもづけて、あるいはこじつけて既刊本をご紹介していきます! 担当・田頭の「勝手な」ふり返り付き。

『われら』→『空気の検閲』

担当の自己採点★★★ ディストピア小説って本当におもしろい…! 『われら』を初めて手にしたとき、とても興奮してひと晩で読み終えた記憶があります。後に続く数々の作品に影響を及ぼした大傑作ですが、そういえば手塚治虫『火の鳥』〈太陽編〉なんかにもその一端を感じますね。


『スッタニパータ』→『ただ坐る』

担当の自己採点★★★ 「愚か者は水が半分入った水瓶のように音をたてる」……。うまいたとえだなあ。ブッダは文学的表現力が豊かですね。


『人間のしがらみ』→『色の新しい捉え方』

担当の自己採点★★★ 前出のザミャーチン『われら』には「緑の壁」という外界とを隔てる境界が登場するわけですが……非常に意味深です。『進撃の巨人』的といいますか。


『幸福について』→『「事務ミス」をナメるな!』

担当の自己採点★★★★ 山口県阿武町の4630万円給付金問題を思うと、まったくナメてはいけないことをしみじみ実感します。ミスを防止するシステムをどう作るかは、本当に難しい…?


『二十六人の男と一人の女』→『強権と不安の超大国・ロシア』

担当の自己採点★★★ 「強権と不安の超大国」というのはいま現在のウクライナ情勢を考えると、とてもわかりみの深い定義です。人間の行動原理における「不安」という要素の大きさについて考えさせられます。こちらの廣瀬陽子先生のご著書は急遽増刷しました。ぜひご一読ください。


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