
#勝手に社内リレーPLAYBACK vol.80
光文社新書のTwitterで月〜金につぶやいている「#勝手に社内リレー」を厳選プレイバックしていくこちらの連載。光文社古典新訳文庫のツイートを受け、光文社新書が「勝手に」ひもづけて、あるいはこじつけて既刊本をご紹介していきます! 担当・田頭の「勝手な」ふり返り付き。
『街と犬たち』→『犬は「びよ」と鳴いていた』
運転はさておき、日本人が犬の鳴き声を「わんわん」と表記するようになったのはせいぜい江戸時代からということでこちら🐶
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) June 14, 2022
📖山口仲美/犬は「びよ」と鳴いていた~日本語は擬音語・擬態語が面白い~ (光文社新書) https://t.co/FVHcVDGQLe#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/Q5J82fN6U1
担当の自己採点★★★ 一昨年、ふとラテンアメリカ文学についてもっと知りたいと向学心に目覚めたことがあって、まさに本書を翻訳された寺尾隆吉先生の『ラテンアメリカ文学入門』(中公新書)に手を伸ばしました。ニーズにストレートに応えてくれる新書って便利です。木村榮一『ラテンアメリカ十大小説』(岩波新書)には、バルガス=ジョサの『緑の家』が紹介されています。
『未成年』→『『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する』
続編とは逆の萌芽というか、この『未成年』がなければ『カラマーゾフの兄弟』は書かれなかったかもしれないことを空想しつつこちら🪆
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) June 16, 2022
📖亀山郁夫/『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する (光文社新書) https://t.co/PHbUgO3a9E#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/rJSKqNNTqF
担当の自己採点★★★ 次の第3巻で完結ですね。非常に楽しみ。
『愚者が出てくる、城寨が見える』→『となりのカフカ』
そういえばカフカにはそのもの『城』という傑作があるということでこちら🏰
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) June 17, 2022
📖池内紀/となりのカフカ (光文社新書) https://t.co/NiIqxgw7a8#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/XJmmK59rMJ
担当の自己採点★★ つい先月、かの有名な神保町のミステリー専門古書店@ワンダーで『狼が来た、城へ逃げろ』というハヤカワさんの“ポケミス”で発見しました。これ、本書と同じマンシェットの“Ô dingos, ô châteaux!”の日本初出の邦題ですね。この微妙なニュアンスの違いのわけは……ぜひ新訳をご覧になって確かめてみてください。
『ドン・カズムッホ』『ブラス・クーバスの死後の回想』→『マリーシア』
シュラスコという名前は、Jリーグ草創期に、ブラジル絡みでジーコ、アルシンド、シジマール、ペレイラ…と並んでよく目にしたのでこちら🇧🇷🍖
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) June 21, 2022
📖戸塚啓/マリーシア~〈駆け引き〉が日本のサッカーを強くする~ (光文社新書) https://t.co/qzFSxUOyEa#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/ZK6AXlQIgW
担当の自己採点★★ シュラスコというブラジル料理はまさにJリーグとともに知った食べ物でしたが、草創期のブラジル人Jリーガーと並んで、なんだか懐かしい響きです。バルバッコアにごくたまに行くと美味しいなって思いますけど。
『二十六人の男と一人の女』→『ルポ 差別と貧困の外国人労働者』
あまりにも乾いた不幸の描写に、もはやそこはかとなくおかしみが漂うゴーリキーのフィクションと、厳然たるノンフィクションとの違いを味読するためにもこちら📗
— 光文社新書 (@kobunsha_shin) June 24, 2022
📖安田浩一/ルポ 差別と貧困の外国人労働者 (光文社新書) https://t.co/E0Jjjol2pv#勝手に社内リレー#毎度のっかってすみません https://t.co/YaKdMpKybr
担当の自己採点★★★ ボリシェヴィキのパトロン、スターリンの賛美者、軟禁の末の死……作品以外の情報量が非常に多いゴーリキー。亀山郁夫先生の『磔のロシア スターリンと芸術家たち』(岩波現代文庫)ほか、ドミートリー・ブイコフ『ゴーリキーは存在したのか?』(作品社)をどうぞ。