【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.87
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野地秩嘉『一流たちの修業時代』
修業とは技術を磨くということではなく、磨こうと悪戦苦闘している自分自身を他人の目で客観的に評価するということだ。自分を見つめる作業を欠いた悪戦苦闘は、修業とは呼べないのである。
高間邦男『組織を変える『仕掛け』
強みというのは、他人からの評価です。ところが、多くの人が、「強みは何ですか?」と聞かれると、自分が普段から心がけていることを答えてしまいがちです。これは、他人から自分の強みをきちんと聞いたことがないからです。
田原徳容『ルポ 不法移民とトランプの闘い』
相手が旅行者やお客さんといった一時的に触れ合う存在ならお互いに心地よい感情を生むが、隣人や職場の仲間といった常時接する存在になると、違和感が先に立つことも少なくないのではないか、と思う。米国の移民社会の現場でも、こうした感覚を持つ人が少なからずいた。
宮津大輔『新型コロナはアートをどう変えるか』
人類は紀元前から現在に至るまで、様々な疾病に悩まされ続けてきました。そして、時代を代表する芸術家たちは、その時々に厄災やそれらが炙り出す不条理、欲望、さらには「メメント・モリ(死を想え)」に代表されるような警句を、絵画や物語として描出してきたのです。
古藤晃『ビジネス英語を速く読む』
とりあえずは、「速読」は頭の外においておこう。そして、自分が関心をもつ分野については、ゆっくりでもいいから、せっせと、読み込んでいこう。日本語で書かれたものでいい。(中略)そうやって、いろいろ背景がわかってくると、読むことがどんどん楽になる。
慎武宏 河鐘基『ヤバいLINE』
LINEはこれまでの学校における人間関係の時間を延長し、青少年のコミュニケーションの質と量を変えてしまったということになる。実際、LINEいじめで特徴的なのは、近しい間柄の人間同士でトラブルが起きるという点でもある。
パリッコ『つつまし酒』
僕には「いつかは大豪邸に住んで、毎日ごちそうを食べて暮らしたい」というような贅沢な欲望はまったくありません。身の丈にあったお酒やつまみを前に、家族や友人たちとくだらないバカ話をしているときがいちばん幸せだし、それ以上に望むものなんてないとすら思えます。