白樺派のあの文豪が小説に書いた和紙屋さんで買物をしてみた|恋愛学で読みとく「文豪の恋」【番外編】
note担当の田頭です。
連載「恋愛学で読みとく『文豪の恋』」の第3回の写真をどうするか考えていたときのこと。近所の公園の撮影スポットやら撮影用小道具やらのネタがそろそろ尽きてきて、何かないかなーとあれこれ思いを巡らせていました。
あ、そういえば。
思い出しました。赤坂の豊川稲荷の御朱印帳が大正ロマンっぽくて可愛かった気がします。あれに何かヒントはないかな、『友情』の雰囲気には合うんじゃないかな…などと誰もいなくなった編集部で、ある夜一人ぶつぶつ言いながらリサーチをしていたんです。あ、ちなみに私、裏芸(?)として各地の寺社仏閣で御朱印をいただく趣味がありまして…(照)。
これです。これこれ。素敵な柄ですよね。まさしく大正ロマン?大正デモクラシー?の香りがします。感心しながら記事を読み進めると…この御朱印帳は「榛原」なる日本橋の老舗の和紙屋さんとコラボしたものだという情報が記載されているではありませんか!
ほほう!何やらよき予感です。さらに榛原のサイトに飛んでみますと…
まずこちらは榛原=はいばらと読むことがわかりました。創業は1806年。サイトに和紙舗としての歴史が詳しく記されていて勉強になります。オンラインショップをのぞいてみると、おおっ、やりました!なんと榛原さんが志賀直哉にゆかりある旨が書かれているではないですか!志賀直哉と武者小路実篤は兄弟分、ともに白樺派なわけですから、こりゃ『友情』のイメージカットに使うにはぴったり。ビンゴです!
というわけで撮影したのがこちら。とても丁寧に作られた瀟洒なノートをポチッと購入してみました。ノートの力でとてもいい感じの雰囲気です!
その名も「榛原ノート」!↓
ちなみに志賀直哉は榛原さんについて『暗夜行路』でこう書いていました。物語の冒頭近く、主人公の時任謙作が渡仏する友人に言うセリフ…
「榛原の千代紙でも持って行っちゃ、どうだい?生じっかな浮世絵より子供のある家なんかは喜ぶだろう」
フランス人でなくても、こんな美しい和紙で作られた小物をプレゼントされたら嬉しいですよね。ちなみにトップ画像の一筆箋は、同じく大正ロマンを支えた画家・竹久夢二の絵があしらわれたもの。こちらもお洒落で可愛いです!文房具好きの方はもちろん、ちょっとした贈り物にもいかがでしょうか。文豪たちが生きた時代の雰囲気を心地よく味わえると思います!
榛原さんのオンラインショップはこちら!↓