【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.134
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宮下規久朗『美術の力』
無数の眼差しが注がれてきた美術作品は、巡礼者の信仰を吸収した聖遺物と同じく、膨大な人々の情熱と歴史を宿し、あるべき場所で輝きを放っているのである。
田村良雄『軽井沢 旬を味わうフレンチ』
野菜作りをやりたくてやっているという
人たちが増えてきた結果、その思いが野菜に表れ、野菜の味そのものがよくなっているのではないかと思っています。その結果、自然に自分自身も、今まで脇役だったものを主役にもっていってもいいんじゃないかと思うようになったのです。
野地秩嘉『企画書は1行』
いくら良い企画でも、相手に伝わらなければ道端のゴミと同じ。相手が知りたいのは、企画書のなかの核心部分だけだ。
斎藤潤『沖縄・奄美《島旅》紀行』
沖縄と奄美は、日本ではない。少なくとも、文化的には。
ぼくは、そう確信している。
そして、感謝もしている。
南島が、日本国の一部であることを。日本文化と異なるもう一つの文化が、同じ国内に根づいているとは、なんと素晴らしいことだろう。
宮田律『南アジア 世界暴力の発信源』
アフガニスタンの現代史で中央集権国家ができたのは、ごくわずかの期間だけだった。そのため、タリバン政権崩壊後、アフガニスタンの現地の人々から中央集権国家を切望する声は国際社会と異なって上がることはなかった。
中村浩美『読んで愉しい 旅客機の旅』
その乗り心地は、当時の未成熟な旅客機がとうてい太刀打ちできるものではなかった。これで安全なヘリウムガスが使えれば「完全無欠の飛行船」とまで言われた。しかし、「ヒンデンブルク」の悲劇的な最期によって、空の豪華客船時代の第一章は幕を閉じたのである。
中野雅至『政治主導はなぜ失敗するのか?』
大半の日本人には政治家・政党・国会が自分たちの利益を代表しているという感覚がほとんどありません。犠牲を払って民主主義を勝ち取ったという実感が国民各層に浸透していないわけです。