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【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.98

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大野裕之ディズニーとチャップリン

【1】第98回

二人の思想や方法論の差異は、20世紀以降の世界の理想への表裏一体なるアプローチであり、チャップリンとディズニーを合わせ鏡にした時に、戦争の実相やアメリカという国の形、現代メディアとエンターテインメントの姿が立体的に見えてくる複眼の視点である。


小口広太『日本の食と農の未来』

【2】第98回

食と農の「間」が可視化され、「コミュニケーション」が生まれると、生産者と消費者が単純で一方的な関係性ではなくなります。こうして両者の関係性が解きほぐされ、双方向的なつながりへと再構築されていくのです。


飯田泰之 木下斉 川崎一泰 入山章栄 林直樹 熊谷俊人『地域再生の失敗学』

【3】第98回

人と人とが出会い、刺激を受ける中でアイデアは生まれます。人と人が出会う場所としての人口集積地、つまりは十分な規模の都市が存続できるなら、アイデアの総生産量は減少しないでしょう。ここから、人口密集地の維持が民間を主体とする地域再生のために必要であることがわかります。


京須偕充『古典落語 これが名演だ!』

【4】第98回

ま、成功失敗いろいろあるさ。それが人生、そして世の中。成功だ失敗だと色分けするのは愚かかも。大成功だって裏を返しゃァそこが行き止まりってことさ。


多賀幹子『孤独は社会問題』

【5】第98回

劇的な社会的変化に対して、家庭内だけで助け合いを完結させようとしてもおのずと限界がある。弱者に積極的に手を差し伸べる日本人をどう育てるか、私たちは早急に答えを出していかないといけない時期に来ているのではないか。孤独から人々を救う手立ても、その延長にあるはずだ。


許光俊『生きていくためのクラシック』

【6】第98回

もともと生きるに値しないと思われる生を、さらに生きるに値しないと思いたくない。だから、「最高」にこだわるのである。この退屈で、つまらなくて、平凡で、卑俗な生を一瞬であれ輝くものにしてくれる「最高」に。


松原隆彦『宇宙は無限か有限か』

【7】第98回

無限というのは容易に人間が近づけるようなものではなく、そこにはなにか神々しささえ漂っています。それはもはや、人間を超越した存在だからです。天才数学者を狂気の淵に沈める連続体仮説やその解決不能性は、この問題が人間離れしたものであることを物語っているのかもしれません。




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