【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.60
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山口真由『前に進むための読書論』
読書は一人ですること。他人の目をリセットすること。自分の心の声に耳を傾けること。そうやって、私は孤独を飼いならしてきたのだと思います。
山田昌弘『日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?』
少子化対策を有効にするためには、若者が中流転落不安を持たせないようにする必要がある。具体的には、ほとんどの若者に、結婚して2人以上の子どもを育てても、生涯にわたって世間並みの生活水準を維持できる、という「確信」を持ってもらう必要がある。
野田隆『テツはこう乗る』
きれいな車窓を見るのは好き、おいしい駅弁なら食べてみたい、飛行機よりは電車にしたい……なんだっていい。鉄道に対してちょっとでも関心があるなら、あなたにはテツの資格がある。
石黒圭『語彙力を鍛える』
立板に水のごとく流れでる言葉は、一見美しく見えますが、そこには力がありません。それは受け売りの言葉だからです。迷い、悩み、ためらうなかから出てくる言葉こそが、真に力のあるものになるのです。
林信吾 葛岡智恭『サッカーを知的に愉しむ』
ワールドカップがこれだけ盛り上がったのは、サッカーが、文化や思想に関わりなく受け容れられてきたからである。サッカーとはこうあるべき、というひとつの理念に凝り固まらず、国によって違うサッカーがあってもよい、という大らかさがあったからである。
林光『職人技を見て歩く』
共通するのは、どの人も、みんな「素敵」で「かっこいい」人たちでした。「かっこいい」モノやコトを探して、話を聞いてみたら、ホントにかっこいいのは、彼らが作ったモノやコトではなく、作った人そのものだったのです。
石田千『役たたず、』
あるべきじぶんと、できていないじぶん。鏡にうつるすがたが食い違うほど、現在はしんどいものとなる。そうして、違う違うと思う時間が長くなるほど、いまは縮むし、過去と未来も心細くなり、タラとレバばかりが肥える。