【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.58
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わぐりたかし『地団駄は島根で踏め』
語源というテーマを持って旅に出ると、もう一つの日本の風景が見えてくる。言葉にまとわりついているベールを一枚ずつ剥がしていくと、その奥に秘められた歴史ロマンが、眠りから目覚めてあざやかによみがえってくるのだ。
下川裕治『「生きづらい日本人」を捨てる』
日本人はいま戸惑いのなかにいる。ギアチェンジがうまくいかない人が多い。昔のように振る舞っても、空まわりを繰り返すばかりだ。しかし自負もある。豊かだった日本の残影にすがろうとする。その姿は、ときに没落貴族のようにも映る。
廣瀬陽子『強権と不安の超大国・ロシア』
ロシアとソ連は重なる部分もあるが、やはり同じではなく、また、ロシア人は「自分たちはソ連人ではない」といいながら、大国ソ連の栄光を引きずっている部分もあり、彼らの自己規定も非常に複雑であるといえるのだ。
田村元秀『第二の地球を探せ!』
研究によって、系外惑星に生命の兆候をとらえる日も近いでしょう。そうなれば、間違いなくコペルニクスの地動説以来の出来事といっても過言ではありません。なぜなら、それは人類の思索の根幹を揺るがし、あらゆる分野に影響を及ぼすからです。
齋藤孝『座右の諭吉』
青年期の彼がナーバスな感傷や自分探しの代わりに何をしたかといえば、カラリと晴れたあの精神のままに、ただ勉強をしていたのである。私自身も人生に悩んだ時期が長かったので痛感する。人生にぐずぐず悩むヒマがあるならもっと勉強をすればよかったのだ。
仁藤夢乃『女子高生の裏社会』
大勢の女子高生が、街で男性を待っている。仕事帰りの男性たちが、制服姿の女子高生にデートをしようと堂々と声をかける。事件になるまで、メディアで取り上げられるまで、そんな状況が当たり前に容認されていた。
山本直治『実は悲惨な公務員』
次々に現れるマスコミ報道・話題に目を奪われ、本当に追及すべき問題がいつの間にか忘れ去られてしまうのが、これまでの姿でした。(中略)
ケシカラン行動については根気よく理性的に追及していくことが、お役所にとってもためになるのです。