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【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.145

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成毛眞『教養は「事典」で磨け』

本棚は読んだ本を並べておく場所だが、では、そこに並んでいる本の内容がすべて頭に入っているかというと、決して、断じて、絶対に、ない。本とは、読んだそばからその内容を忘れていくものだからだ。だからこそ、本棚に保管しておくのである。


赤瀬川原平『個人美術館の愉しみ』

美術館があらわれてから、芸術と趣味の境界は窮屈になってきた。芸術と認定されたものは、何か恐れ多いものという印象が強くなり、趣味とは違うものになってしまった。でも芸術の火元としてあるのは、やはり芸術という言葉以前の趣味的世界だと思う。


片田珠美『なぜ、「怒る」のをやめられないのか』

怒り恐怖症とは、虚栄心、怠惰、恐怖のたまものである。したがって、そこから脱出するには、虚栄心という自己愛の産物を捨て、恐怖ゆえに駆使していた防衛メカニズムに頼るのをやめ、面倒くさがらずに怒りをきちんと伝えるしかない。


伊丹由宇『東京居酒屋はしご酒』

いい店とは「ようこそいらっしゃいました!」「また是非お待ちしています!」という気持ちのある店である。今夜も「ああ、今日はいい酒だった」と満月に微笑みかけるような店で飲みたいものだ。


安達元一『視聴率200%男』

私たちスタッフから見れば、自由にやっていいんだから出演者は一番やりやすいだろうと思うが、実は出演者側からしてみれば、きちんとした役割を与えてもらえないとやりにくいものなのです。


篠宮龍三『素潜り世界一』

毎日のように海に潜っている僕は、海の美しさと残酷さを全身で感じてきた。
深く潜るほど死の領域に近づく。だからといって、海は僕らを殺そうとしているわけではない。むしろ生かそうとしてくれている。自分の生命を海に委ねられる者にのみ、海は恵みを与えてくれる。


輪島裕介『創られた「日本の心」神話』

現在の意味での「演歌」とは、素朴な意味での「日本固有」で「伝統的」な(つまり過去から連綿と受け継がれている)表現ジャンルではなく、第一義的には戦後日本の大衆文化に関わる産業やメディア、言説の編制において成立したものである



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