【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.73
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田坂広志『知性を磨く』
高い「知能」を持つということが、深い「知性」を持つことを意味しない。
また、豊かな「知識」を持つということが、深い「知性」を持つことを意味しない。
従って、高い「学歴」を持つということが、深い「知性」を持つことを意味しない。
松永和紀『メディア・バイアス』
大量生産、大量流通のなかで、その地域にしかない作物や調理法などが消えていくのは惜しい。大切に残していってほしい。しかし、本当に昔はよかったのでしょうか。日本の食は豊かだったのでしょうか。古い文献などを読む限り、それは幻想、現代人の感傷とも思えてくるのです。
丸田勲『江戸の卵は1個400円!』
下肥、紙くず、木くずなど、あらゆる物が捨てられることなく再利用された。
現在の大量生産社会に対して江戸は物足らずの時代だったため、このように物は大切に使用されたのだ。まさに必然的なリサイクル社会であり、アイデアと行動力さえあれば生きていけたのが江戸の町だ。
御厩祐司『「知」のシャープナー』
問題意識を持ち、問いを立て、考え、調べ、答えを出し、人に伝える。このようなプロセスを通じ、知は磨かれ、深められてきました。探求すべきクエスチョンが記されない日記は、単なる備忘録でしかありません。
粥川準二『クローン人間』
いま優生学/優生思想はかたちを変えて復活し始めているといってもいい。クローン人間づくりを(あえて)含む生殖技術には、優生学的な価値観がどうしても入り込む。(中略)クローン技術やES細胞は、体質や容貌などを注文通りに決定されて生まれる人間をつくり出すことにも道を開く。
藤井純一『監督・選手が変わってもなぜ強い?』
日本のスポーツ界では「儲けよう!」というかけ声をかけても、それは何か悪いことのように思う風潮があるようです。でもそれは違います。儲けていいのです。儲けなければチームは運営できません。
鈴木翔『教室内カースト』
生徒の目線からは、「スクールカースト」の中にある人間関係は、普遍的な「権力構造」であると考えられています。
自分の努力で変えることは難しく、それに抗うにもメリットが少なすぎます。ですから、消極的に「スクールカースト」を受け入れていくのです。