【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.66
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山本博文『日本史の一級史料』
教科書などに書かれている歴史は、けっして固定された正しい歴史ではありません。あくまでも、現在発見されている史料をもとに、現在の歴史家たちが紡ぎ出した「歴史」に過ぎないのです。
好井裕明『違和感から始まる社会学』
「介助」という「入口」にだけ、他者が殺到し、自分とつながろうとする。また「障害」という部分にだけ反応し、それ以外からは他者が遠ざかっていき、関係を結ぼうとはしない。障害ある人がこうした日常を生きているとすれば、それは「生きづらい」ものではないだろうか。
矢満田篤二 萬屋育子『「赤ちゃん縁組」で虐待死をなくす』
「養子はかわいそう」ではないのです。たしかに、産みの親が育てられなかったということは、残念なことではあります。
ただし、その子が「かわいそう」になってしまうかどうかは、その後の私たち大人の考え方、社会のあり方次第です。
広瀬和生『落語評論はなぜ役に立たないのか』
評論は読者のためにある。その読者とは、これから落語を聴こうとする人たちであり、もっといろんな「魅力的な演者」に出会いたいと願う落語ファンであり、運悪くヘタな演者に出会ったために落語が好きになれなかった人たちである。
野村克也『私が選ぶ名監督10人』
長嶋は「野球は人生そのものだ」と言った。
その通りだと思う。「野村克也−野球=0」。
長嶋も私も形は違えど、野球を愛することに変わりはない。
中野雅至『1勝100敗!あるキャリア官僚の転職記』
一発ですべてを手に入れる人もいる。何でも短期間でできてしまう人もいる。そうかと思えば、時間のかかる人もいる。何度も頭を壁にぶつけないと成就しない人もいる。何年か生きていれば、自分なりの成功パターンが見えるはずだ。
金哲彦『3時間台で完走するマラソン』
社会的な衣をはがされ、丸裸にされた人間のプリミティブ(原始的)な感情が、そこに投影される。だからこそ、ゴールにたどり着くことができたマラソンの「達成感」は、他の何倍もの至福に感じられるのかもしれない。