自殺?他殺?いまだ謎のゴッホ「最期の一日」をコミックエッセイで描きます
こんにちは、光文社新書の藤です。
今回の記事から『イトウ先生の世界一わかりやすい美術の授業』(3月25日発売)の最終章を公開してまいります。
※著者・イトウハジメさんのインスタグラムはこちらから…↓
最終章、50ページ近くあるので全4回に分けて紹介させてください。
タイトルは『孤独』。取り上げているのは巨匠・ゴッホの「最期の一日」です。
ご存じの方も多いかと思いますが、ゴッホさんの人生を簡単にご紹介しますと…(すでに知ってる!という方は目次から作品紹介「孤独」の項にどうぞ!)。
ゴッホの人生と最期
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853年-1890年)、オランダ出身の画家さんです。代表作は『ひまわり』。オークションでの作品落札価格がとんでもない金額で、ニュースになったりしています。
うねうねと目の回るような筆づかいが特徴で、世界的に人気の画家です。…が、ご本人はそのことを知らずに亡くなりました。ゴッホさんが画家として活動されたのは10年ほどですが、精神的に苦しい時でもあったようです(自らの耳を切り落としたエピソードもよく知られています)。
実弟のテオさんは兄の才能を信じ画商として作品を売ることに努めましたが…、今ほどの高い評価を得ることはありませんでした。
ゴッホさんは37歳という若さで亡くなります。死因については諸説あり、自殺とも他殺ともされています。
ある中学生の思い
本作(『イトウ先生の世界一わかりやすい美術の授業』)には一人の男子中学生が登場しますが、彼にはモデルがいます。イトウ先生の教え子さんで、美術部員だった彼は、ある時「ゴッホがうらやましい」とぽつりと呟いたそうです。
その一言には、後世に名を遺す巨匠の存在を前に、取るに足らないような存在に感じてしまう自分自身との果てしない距離感が含まれていた…と、イトウ先生は振り返ります。青春の揺れ動く思いがギュッと詰まった一言はイトウ先生の胸に残り、今回の作品につながりました。
『イトウ先生の世界一わかりやすい美術の授業』最終章、どうぞお楽しみください。
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孤独――ゴッホ最期の一日。
画材道具を抱え、絵を描きに出たゴッホさん。画家の一日が始まります。
次回もご期待ください。
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書籍本編では、ゴッホのほか、モネ・シャガール・藤田嗣治に触れております。ご興味ある方、是非チェックしてみてください…!
先行公開『ゴッホ最期の一日』 記事一覧
・第1弾 自殺?他殺?いまだ謎のゴッホ「最期の一日」
・第2弾 ゴッホの絵は生前に評価されなかった?
・第3弾 諸説あり!ゴッホの「絶筆」について
・第4弾 「ゴッホ最期の一日」エンディング