【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.114
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五島朋幸『死ぬまで噛んで食べる』
口から食べることは多くの方にとっては当たり前のことです。だからその大切さに気づきにくいのです。でも、ここで気づいてください。食べることは生活、いや、生きることそのものだと言ってもいいかもしれません。
ディエゴ・マルティーナ『誤読のイタリア』
我々人間にとって、異文化に近づいていくことこそが、自分の国の文化への理解を深める方法なのではないか、と私は思う。異文化とは、まるで母国文化を反映させる鏡の如きもの。異文化を「正読」する目を手に入れれば、おのずと自国の文化も見えてくるようになる。
小林泰三『誤解だらけの日本美術』
「奇跡的な風化」を細かくたどり、感動し、楽しむことは、「時を捉える執念」に近い行為ではないだろうか。
その経年変化をたどる行為の先に、きっと「わびさび」がある。つまりはデジタル復元で、現代日本人も本当の「わびさび」を知ることができると、私は信じている。
向谷匡史『会話は「最初のひと言」が9割』
口ベタな人間は一人としていない。
会話が苦手な人間もいないし、あがり症の人もいない。
もし自分が口ベタで、会話が苦手で、人に会うとあがってしまうーーという人がいれば、それは能力や性格の問題ではなく、単に「会話の本質」を知らないにすぎない。
塚本潔『トヨタとホンダ』
収益源でいえば、両社とも米国での好業績が第一の理由だが、それ以外にも隠された成功の理由がある。それは、トヨタは「トヨタ車が売れる」という前提でクルマを作り、ホンダは「ホンダ車が売れない」場合を前提にクルマを作っているという点だ。
池内紀『なぜかいい町 一泊旅行』
一泊後の二日目が、旅の初日である。この身はすでに旅先にいる。この日いちにち、たっぷり時間がある。
見知らぬ町の朝はいいものだ。観光名所とされるところでも、人かげがない。建物から風景から頭上の空までも、ひとり占めできる。
田坂広志『人間を磨く』
人は、非があり、欠点があり、未熟であるから、周りの人の心が離れていくのではない。人は、自分の非を認めず、欠点を認めず、自分には非が無い、欠点が無いと思い込むとき、周りの人の心は離れていく。