【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.92
見出し画像

【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.92

光文社新書

バックナンバーはこちら


太田和彦『老舗になる居酒屋』

【1】第92回

夕暮れがはやくなり、首筋にヒューと冷たい北風を感じたら一目散に居酒屋だ。何はともあれ熱燗キュー。ほっと一息ついて眺める品書きは豪華。まずは牡蠣。これが出てこそ冬を知る。冷たい生牡蠣をつるりとやったら、その殻に熱燗を注いで飲む牡蠣酒は、やや残る海の潮香がたまらない。


佐藤岳詩『「倫理の問題」とは何か』

【2】第92回

本当のところでは、客観的な倫理的事実など存在せず、それゆえに倫理の問題に客観的な正解などないのです。そして答えがあるとすれば、それは私たちが自分の願望や欲求を投影して作り上げたもの、それだけなのです。


藤崎慎吾 田代省三 藤岡換太郎『深海のパイロット』

【3】第92回

深海底には人間が実際に行かなければできないことがある。フィールドサイエンスと呼ばれる野外の調査を主とする科学では、潜水船に限らず全ての分野で野外に出かけて行って、そこで仕事をしなければ本当のことはわからないのである。


是永美恵子『生体肝移植を受けて』

【4】第92回

癌と共存しながら毎日を送る。そんなきれいごと、私にはできない。そこまで割り切って生活するなんて。いつ来るのか、死の宣告は。あと半年? それとも数ヶ月? 時間は刻一刻と過ぎていく。これも私の運命なのか? まだまだやりたいことはたくさんある。


古市憲寿『古市くん、社会学を学び直しなさい!!』

【5】第92回

オルタナティブのない社会を生きるのは辛い。違う社会の可能性を構想する学問は、これからの時代、ますます必要となっていくと思う。


千住博『美は時を超える』

【6】第92回

忘れてしまっている何か大切なものを思い出すこと。その役割を担うのが美です。美を通してとても大切な何か、かつては知っていたことを思い出していかなければなりません。美というものは生命の本能なのです。


宮下誠『ゲルニカ』

【7】第92回

あらゆる絵画が世界を映し、自己を映すように、『ゲルニカ』もまた”鏡”である。そして、この鏡は、恐怖の、残虐さの、不安の世界を映し出すとともに、見る者の不安を、見る者の恐怖をも時に映し出す。ただ、一方で、見る者のヒューマニズムへの希求を、愛の希望を問いかけてもくる。





この記事が参加している募集

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!
オススメありがとうございます!
この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
光文社新書

よろしければサポートをお願いいたします。もっと読んでいただけるコンテンツを発信できるように、取材費として大切に使わせていただきます!

いい本との出会いがありますように!
光文社新書
光文社新書の公式noteです。2021年10月17日に創刊20周年を迎えました。光文社新書の新刊、イベント情報ほか、既刊本のご紹介や注目の連載をアップしていきます。お気に入りの一冊について書かれたnoteを収録するマガジン「#私の光文社新書」の投稿をお待ちしています!