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【note×光文社新書】読書感想文コンテスト優秀作を発表します【選評付き】

たくさんの方に応募いただいた #読書の秋2020  、長らくお時間をいただいていましたが、ようやく優秀作品を発表できる運びとなりました。

まずは光文社新書の課題図書をお読みいただき、感想文を書いてくださったみなさんに心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました!

投稿された記事を編集部員一同すべて目を通させていただきました。どれもうまいなあ、このままこのフレーズ帯に使えちゃうなあ笑と思えるほど完成度が高く、率直に言って選ぶのに困ったくらいです。以下に優秀作として選考させていただいた5つの記事を、書籍を担当した編集部員の選評付きでご紹介します!

光文社新書の課題図書一覧

・伊藤亜紗/目の見えない人は世界をどう見ているのか
・山口周/世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか
・山口慎太郎/「家族の幸せ」の経済学
・駒井稔+「古典新訳文庫」編集部/文学こそ最高の教養である
・野口聡一 矢野顕子/宇宙に行くことは地球を知ること


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優秀作①伊藤亜紗『目の見えない人は世界をどう見ているのか』

【担当編集者より】「車が来ているから、危ないよ」――。「目の見えない友だち」ができたことによって、「『私と同じように世界を見ている』という前提が、そもそも間違っているのかもしれない」と気づいたと語るアセクシュアル、かもねさん。「多数に合わせて設計された社会のなかで、少数者として生きること」はどういうことかという視点は本書と通じるところがありました。ご自身が語られる体験は読む者に多くの示唆を与えてくれるもので、最優秀賞に選びました。

優秀作②山口周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』

【担当編集者より】応募してくださった皆さん、とても深く読んでくださったのですが、元新体操選手ロールパンナさんの感想文は、ご自身のスポーツ体験と「美意識」=アート思考を結びつける視点で書かれており、とても斬新でした。ご自身がアート思考が苦手な理由として、第一線のスポーツの世界では、指導者の言うことに従わざるを得ない(加えて指導者の指示が多い)場面が多く、自分で考える力が弱くなってしまったと言います。プロ野球の世界において、超一流の選手たちは、コーチやOBがあれこれ言うことを右から左へ受け流す力を持っていると聞きます。自分の中に揺るぎないモノサシを持つことの重要性を再認識させてもらった力作でした。

優秀作③山口慎太郎『「家族の幸せ」の経済学』

【担当編集者より】『「家族の幸せ」の経済学』に感想文をお寄せいただき、ありがとうございました。今回、おのさきさんの「家庭とキャリアの両立における女性の幸せとは」を選ばせていただきました。本の内容をコンパクトにまとめていただき、かつ「親」としてのご自身の経験をもとに書かれており、素晴らしい原稿でした。私も山口慎太郎先生の保育園に関する研究を知った時、おのさきさんと同じように「私の判断でもよかったんだな」と感じたことを懐かしく思い出します。どの感想文も力作ばかりで、この本を担当することができてよかったと改めて思いながら読ませていただきました。感謝です!

優秀作④駒井稔+「光文社古典新訳文庫」編著『文学こそ最高の教養である』

【担当編集者より】他にも迷う作品があったのですが、おおらぎさんを選ばせていただきました。そもそもこの本は、ふだん文学の古典に興味があっても敷居が高く感じているような人にも、ぜひもっと気楽に文学作品を読んでほしい、という願いを込めて作られた部分があります。ですので、おおらぎさんのような方に手に取っていただき、そして、とても贅沢な読み方(本書の対談を読む→文学作品を読む→もういちど対談を読む)を味わっていただき、さらに「今以上にもっと、文学作品を読んでいきたい」という思いになっていただいたことを、とても嬉しく思います。またその気持ちを、ユーモアを交えながら、読む人に表現豊かに丁寧に伝えていただいていて、感動しました。「素朴な人」読みたくなりました。ありがとうございます。

優秀作⑤野口聡一 矢野顕子『宇宙に行くことは地球を知ること』

【担当編集者より】子どもの頃、虹を追いかけたことはないでしょうか。宇宙はどこまで続いているのかと考えたことはないでしょうか。でも、大人になるにつれて、そうした興味は薄らいでしまったのではないでしょうか。邪悪生命体さんが綴る「子供たちが思い出させてくれた宇宙への憧れ」は、宇宙飛行士とミュージシャンという異色の対談のテーマの一つでもある「宇宙への率直な興味」を多くの人に思い出させてくれる内容でした。よって最優秀賞といたします。


以上の5名のみなさまには、ストアでも発売中の光文社Tシャツをお贈りします !おめでとうございます!

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なお、課題図書はこちらでお買い求めいただけます! 感想文を読んで興味をもっていただいた方は、ぜひこの年末年始に読んでみてください!


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