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【名言集】光文社新書の「#コトバのチカラ」 vol.54


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岩本真弥『「脱管理」のチームづくり』

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一度ハードルが上がってしまうと、たとえ昨年と同様の成績を残せたとしても人はそれほど感動しなくなる。かつてなら十分喜ばしい結果だったはずが、予期せぬ"上り坂"を上がってしまったことで、それを超える記録を出さなければやるせない"下り坂"に見えてしまうのだ。


長坂道子『「モザイク一家」の国境なき人生』

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ネガティブ、ポジティブ、そして身内びいきに手前味噌。どれをとってもその場の空気感は「違い」にスポットをあてたものである。「君たちは我々とはちょっと違う」と相手は思い、こっちはこっちで「自分たちはちょっと違うから」とどこかで思っている。


横田由美子『政治家・官僚の名門高校人脈』

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小宇宙のような環境で成長していけば、そのサークルの中で結婚するカップルも少なくない。次第に血脈と人脈が複雑に絡み合い、閨閥がうまれていく。それが、高度成長期以降、特に団塊ジュニア世代を中心とした日本のニュー・エスタブリッシュメント層の実情ではないだろうか。


櫻田大造『対米交渉のすごい国』

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国際政治の最大の特色は、根本的に「無政府状態(アナーキー)」だということにある。諸国家の上に君臨し、全世界の構成員(アクター)の平和や安全を守ってくれるような中心的権威(日本国政府にあたるもの)が、国際政治では存在していないのである。


重廣恒夫『エベレストから百名山へ』

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いまの登山ブームからは、「体力・技術・知識」の養成という要素は完全に欠落している。それと入れ替わるように、百名山ブームに象徴されるような、整備された登山道を辿っての数を集める山登りが出現したと言える。


島村菜津『バール、コーヒー、イタリア人』

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イタリアの小さな町では、土着型バールが悠然とスローななりわいを続けている。バールは、ある意味で、イタリア社会の縮図だ。人は、そこで社会的な鎧を脱ぎ捨てる、その人間くささを楽しむ。あるゆる違いは楽しむべきもので、そこには弱者も強者もない。


小林泰三『日本の国宝、最初はこんな色だった』

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地獄が注目されたのも、人々が極楽浄土に行きたいと願う反動からである。「絶対、地獄には行きたくない!」という願いから、地獄の恐ろしさを「臨場感」たっぷりと味わいながら体験しておきたいと思った。「地獄草紙」はそんな精神の中で誕生した。




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