出口治明『ぼくは古典を読み続ける』|馬場紀衣の読書の森 vol.8
本書で紹介される「珠玉の5冊」は、以下の通り。ダーウィンの『種の起源』、プラトンの『ソクラテスの弁明』、ヴェルヌの『地底旅行』、ロックの『市民政府論』そして『歎異抄』。どれも一度は耳にしたことがある本ばかりだ。古典の名作としては、まずまずのセレクションといえよう。きっと、5冊にしぼるのに苦労されただろうなあ、と、想像できてしまう。ぜひ読んでほしいところだけれど、実際にページをめくったことのある人は、意外に少ないかもしれない。
紀元前399年。ソクラテスは青年に対して有害な影