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「共感」は国際商取引における基軸通貨のようなもの――エンタメ小説家の失敗学40【最終回】 by平山瑞穂
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平山さんの最新刊です。
第7章 “共感”というクセモノを侮ってはならない Ⅴ一人称視点の作品
なお、「共感」ついでに、もうひとつ別の作品についても軽く触れておきたいと思う。二〇一三年三月に小学館から刊行された『ルドヴィカがいる』である。刊行順としては、前回の『僕の心の埋まらない空洞』の次に出た本だが、こちらは文芸誌『きらら』での連載を経て単行本化されたものだ。
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