なぜ「高齢女性受刑者」が急増しているのか?|高橋昌一郎【第11回】
「小集団」の中で生きる人々アルカイダのテロリスト数百人を追跡調査した結果、75%は結婚し67%には子どもがいたという調査結果がある。その意味では、彼らはごく普通の家庭人だった。自爆テロリストの多くは信仰心がとくに高いわけでもなかった。むしろ、宗教思想を植えつけられる環境で育った例は少なく、中には無神論者さえいた。彼らの多くは裕福な特権階級の出身で、大学を卒業し、医師・エンジニア・設計士のような専門家になっていた。つまり「洗脳されて命令に従うだけの狂信者ではなかった」のである(