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高橋昌一郎の「視野を広げる新書」

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知的刺激に満ちた必読の新刊「新書」を選び抜いて紹介。あらゆる分野の専門家がコンパクトに仕上げた新書で、多種多彩な世界に「視野」を広げます。
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#わたしの本棚

なぜ「分子生物学」が希望をもたらすのか?|高橋昌一郎【第23回】

ゲノム医療の重要性と懸念最新作『天才の光と影:ノーベル賞受賞者23人の狂気』(PHP研究所)…

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能力はどこまで「遺伝」の影響を受けるのか?|高橋昌一郎【第22回】

行動遺伝学が提起する「生き方」1つの卵子と1つの精子が受精して1つの受精卵が生じる。この受…

光文社新書
2週間前
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なぜ日本は「詭弁社会」になってしまったのか?|高橋昌一郎【第21回】

「ウソ」と「詭弁」という「二匹の怪物」「【聞かれても答えない国家】国会の答弁拒否。過去最…

光文社新書
4週間前
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東大入試に「女性枠」を設けるべきか?|高橋昌一郎【第20回】

「アファーマティブ・アクション」の論争私事で恐縮だが、長女が今春から東京大学に進学したば…

光文社新書
1か月前
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もはや「恋愛結婚」は終焉するのか?|高橋昌一郎【第13回】

「恋愛」と「結婚」の多様化「愛」とは何か。一見身近で誰でも知っている概念のように映るが、…

光文社新書
3か月前
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なぜ「原爆初動調査」の真実が隠されたのか?|高橋昌一郎【第12回】

「放射性残留物」の隠蔽1942年9月、46歳のレズリー・グローヴス准将が原子爆弾プロジェクトの…

光文社新書
4か月前
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なぜ「高齢女性受刑者」が急増しているのか?|高橋昌一郎【第11回】

「小集団」の中で生きる人々アルカイダのテロリスト数百人を追跡調査した結果、75%は結婚し67%には子どもがいたという調査結果がある。その意味では、彼らはごく普通の家庭人だった。自爆テロリストの多くは信仰心がとくに高いわけでもなかった。むしろ、宗教思想を植えつけられる環境で育った例は少なく、中には無神論者さえいた。彼らの多くは裕福な特権階級の出身で、大学を卒業し、医師・エンジニア・設計士のような専門家になっていた。つまり「洗脳されて命令に従うだけの狂信者ではなかった」のである(

なぜ「新幹線」は世界に誇ることができるのか?|高橋昌一郎【第10回】

「世界で最も安全な高速鉄道」もしパーティが開かれたら、何時に訪問するかという「エスニック…

光文社新書
4か月前
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なぜ日本で「まともな議論」ができなくなったのか?|高橋昌一郎【第9回】

「白黒論法」と「単純化」一般に、物事をはっきりさせるために「白か黒か決着をつけよう」など…

光文社新書
5か月前
44

なぜ「失われつつある現場」を撮影するのか?|高橋昌一郎【第8回】

アルベール・カーンとマルグリット・メスプレ読者がパリを訪れることがあったら、ぜひお勧めし…

光文社新書
5か月前
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人類は「キラー・ロボット」を開発してよいのか?|高橋昌一郎【第7回】

フランケンシュタイン・コンプレックスとキラー・ロボット1818年、イギリスの小説家メアリー・…

光文社新書
5か月前
35

「心理学」は「科学」といえるのか?|高橋昌一郎【第6回】

リトル・アルバート実験想像してみてほしい。ちょうど今、読者はマラソンを走り終えたばかりで…

光文社新書
6か月前
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なぜ「宇宙検閲官仮説」が必要なのか?|高橋昌一郎【第5回】

ペンローズとホーキング2020年度のノーベル物理学賞は、「ブラックホール形成が一般相対性理論…

光文社新書
6か月前
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なぜ「テロリズム」が「正義」になってしまうのか?|高橋昌一郎【第4回】

「テロリスト」と「真の愛国者」2022年7月8日、奈良市大和西大寺駅前で参議院選挙の応援演説をしていた安倍晋三元総理大臣が銃撃されて死亡した。手製の銃から2発の散弾を発射した山上徹也被告が現行犯で逮捕され、殺人・銃刀法違反などの罪で起訴された。 山上被告は、母親が莫大な献金をして自分と家族を不幸のどん底に突き落とした「世界平和統一家庭連合」(旧・統一教会)に恨みを募らせ、その関連団体を称えるビデオに出演した安倍氏を狙ったと供述している。この事件は、裁判員裁判で審理される予定