なぜ「報道の自由」が弾圧されるのか?|高橋昌一郎【第17回】
命を賭けて弾圧と闘うジャーナリスト現在、日本には約800の「記者クラブ」がある。国会や省庁、政党や業界団体、警察や裁判所など、全国各地の団体内部に設置されている。これらの記者クラブの大多数は、専用の「詰所」を取材対象側から無償で割り当てられ、当局からプレスリリースのような情報を独占的に貰っている。主要メディアが同時期に同じニュースを流すのは、記者クラブで当局から同じ情報を得ているためである。記者クラブに所属しない海外記者やフリージャーナリストは、当局からは何も情報を与えられず