掃除、料理、ルーティーン……何気ない日常を哲学すれば毎日に少しだけ意味ができる|家から考える「日常美学」入門
朝起きて、コーヒーを少しずつ飲みながら子どもの身支度を手伝う。その忙しなさにぐったりするものの、保育園に向かう道で季節の植物を眺めるとき、静かな喜びに満たされる。しかしそれも束の間、溜まりに溜まっている仕事をなんとか保育園の閉まる時間までに捌いていかなければいけない。ああ今日もあまり仕事のキリがよくないな……と思いながら、家族の夕食をつくる。料理は嫌いだけれど、食卓に食器を並べたり、部屋を片付けたりするのは楽しい。夜、子どもを寝かしつける際に一緒に寝落ちしなければ、束の間の