森川友義の恋愛学で読みとく「文豪の恋」

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100年以上もの間「クズ男」と非難され続けた『舞姫』の豊太郎を擁護する #2_1

第1回は夏目漱石でしたので、今回は明治の二大文豪のもう一人、森鷗外の名作『舞姫』を採り上げてみます。

『こころ』は教科書に登場するくらい馴染み深い作品ですが、こちらの『舞姫』もそれに劣らず人気がある短編小説です。『こころ』は1914年に出版されていますが、『舞姫』はさらに時代をさかのぼって1890年に世に出ています。

『舞姫』は文語体で書かれていて格調高いのですが、私たち現代人が読むには非常に

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夏目漱石『こころ』の先生は文学史に残る卑怯者である #1_2

早稲田大学・森川友義教授が恋愛学で読みとく「文豪の恋」。第1回『こころ』編の後編は、いよいよお嬢さんをめぐる先生とKの三角関係から、先生の自殺にまでいたる物語の6つのポイントを徹底分析します。

前編はこちら。

ポイント① 先生がお嬢さんに恋した時点で行動をとらなかったこと

まず奇異に思えるのは、先生は、なぜお嬢さんに恋愛感情をいだいた時点で、デートに誘うとか告白するといった行動を起こさなかっ

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夏目漱石のあの名作は実は恋愛ミステリーだった #1_1

光文社新書noteのスタートに合わせて、恋愛学でおなじみのあの早稲田大学・森川友義教授の連載が始まります。文豪たちの数々の名作を題材に、冴え渡るクールな森川先生の考察をお楽しみください!

もりかわ・とものり/早稲田大学国際教養学部教授。政治学博士(Ph.D.)。1955年群馬県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒、ボストン大学政治学部修士号、オレゴン大学政治学部博士号取得。専門分野は日本政治

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