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#森鷗外
人気連載「恋愛学で読みとく『文豪の恋』」が光文社新書になりました!
みなさん、こんにちは。note担当の田頭です。
下のトップ画像、見覚えのある方も多いのではないでしょうか? そうなんです、実はこのnoteのスタート以来、ずっと人気を集めていた森川友義先生の連載「恋愛学で読みとく『文豪の恋』」が、ついに1冊の本にまとまったんです!
光文社新書9月刊です!今日9月17日に紙版は全国発売、電子版も本日同日発売となっています! ちなみにこちら、noteの連載が初めて
【森川友義×鈴木涼美 対談】文豪たちが描いた恋は、私たちにも当てはまる!?
恋愛学者の森川友義先生が光文社新書『恋愛学で読みとく文豪の恋』を上梓されたことを記念して、作家の鈴木涼美さんとの対談が実現しました。恋愛について、独自のアプローチでそれぞれ著書を多く出されているお二人。いわば恋愛のエキスパート同士は、文豪たちが描いた恋をどう読み、どう考えるのでしょうか。「文学」の権威にとらわれることなく、歯切れよくトークが弾んだ対談、恋愛についてなんだかすごく「分かる」気になれま
もっとみる森鷗外『舞姫』は2つの今日的恋愛のテーマを先どりしていた小説である #2_2
森川友義教授が恋愛学の視点から名作に描かれた恋を読みとく好評連載。発表以来「クズ男」と罵倒され続けた豊太郎を新鮮な視点から擁護してみせた第2回の後編では、豊太郎の選択が妥当であった合理的な根拠と、『舞姫』に描かれた恋の今日的な意義について考察します。
前編はこちら。
費用対効果その① ベルリンに留まった場合「ベルリンに留まる」場合の長所は以下の2つです。
1つめは、ドイツという自由な社会で生
100年以上もの間「クズ男」と非難され続けた『舞姫』の豊太郎を擁護する #2_1
第1回は夏目漱石でしたので、今回は明治の二大文豪のもう一人、森鷗外の名作『舞姫』を採り上げてみます。
『こころ』は教科書に登場するくらい馴染み深い作品ですが、こちらの『舞姫』もそれに劣らず人気がある短編小説です。『こころ』は1914年に出版されていますが、『舞姫』はさらに時代をさかのぼって1890年に世に出ています。
『舞姫』は文語体で書かれていて格調高いのですが、私たち現代人が読むには非常に