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『ボヘミアン・ラプソディ』はフレディがゲイであることをカミングアウトした曲である、という仮説

映画の大ヒットも記憶に新しいクイーンの名曲『ボヘミアン・ラプソディ』。「過去1000年でイギリス人が選んだ最も重要な曲」はどこか「ヘン」な曲でもあります。そこに込められていると噂される、ある「謎」のことを知っていますか?
映画研究者かつクイーンの音楽を愛する菅原裕子さんが、「謎」を追いかけた先に見たものとは――
前回の記事(第3章―前半)はこちらから。
連載全体の見取り図はこちらからご確認できます。
ぜひクイーンの音楽を聴きながら、ゆっくり楽しんでください。
(記事は頂いた原稿を端折らずにすべて公開しております!)

前回は『ボヘミアン・ラプソディ』がフレディの「プライベートな」曲であるという本人の発言を基に、フレディの人間像を「生い立ち」「セクシュアリティ」「家族」という点から読み解いてみた。今回は最後の項目「劣等感」について。そして「ある仮説」を紹介する。しかしその先に――

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