本連載は小説家の平山瑞穂さんが、自らの身に起こったことを赤裸々に書き綴ったものです。
平山さんは、2004年に『ラス・マンチャス通信』で第16回日本ファンタジーノベル大賞を受賞…
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文学賞に落選しまくる日々――エンタメ小説家の失敗学4 by平山瑞穂
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第1章 入口をまちがえてはならない Ⅱ
文学賞に落選しまくる日々 さて、そうして僕が純文学系の新人文学賞に応募していった結果がどうだったかというと、「三歩進んで二歩下がる」という按配だった。当時僕は、年に一度作品が募集される右記四つの文学賞に、ほぼ毎回、なにかしらの作品を応募していたが、まるで歯が立たないというわけでもなく、三回に一回くらい
【新連載】すべては日本ファンタジーノベル大賞から始まった――エンタメ小説家の失敗学3 by平山瑞穂
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第1章 入口をまちがえてはならない Ⅰ日本ファンタジーノベル大賞受賞
「はじめに」で述べたとおり、僕の小説家としてのキャリアは、二〇〇四年、『ラス・マンチャス通信』で第16回日本ファンタジーノベル大賞を受賞したことに始まる。しかし思えば、僕はこの最初の一歩からしてまちがえていたのではないか、と疑われる節がある。少なくとも、作家デビューを果た