2022年9月の記事一覧
「そのままでいい ありのままでいい。だから変わろう。」―僕という心理実験33【最終回】妹尾武治
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「続きは本で!」
2021年の12月の時点で、本一冊分の原稿が仕上がっていた。編集の三宅さんはそれをWEB連載にしようと言った。
三宅編集長「100日後に死ぬワニ方式ですよ!」
妹尾「ナイスですね〜!」
西村とおるのようには言えなかった。だって死ぬから、事故死だから。
* * *
だが半年やってきて思った、三宅さん流石だなと。そりゃあ今年光文社の局長
大丈夫。僕たちが幸せになることは はじめから決まっているよ―僕という心理実験32 妹尾武治
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90年代からの20年ほど、心理学者は脳に憧れた。NCC (Neural Correlates of Consciousness)は、心をモノで語る夢を心理学者達に見せた。2000年はまさに“ルネッサンスジェネレーション”の幕開けだった。
外の世界には客観的事実、エビデンス・データ・モデルがある。少なくともそれで語り尽くせるように見える世界があった。
だが、人間はクオ
心を自分一人で治すのはとても難しい―僕という心理実験31 妹尾武治
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第3章 愛について⑤――「反応の仕方」が「その人らしさ」
人間には自分の言葉を駆使しても説明しきれない、意志とは呼べない無意識的な反応に導かれた「行動」がある。例えば目の前にズタボロの子犬が転がっていたとして、それを踏み付けて先に進む人間と、理由は言えずとも咄嗟に家に連れ帰ってしまう人間がいる。その「反応の仕方」こそが、おそらく「その人らしさ」と言われるものだろう。
世界
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、心理カウンセリングによる回復の過程―僕という心理実験30 妹尾武治
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第3章 愛について④――実験を無くすことを求める実験心理学者虐待死の家庭が報道されると「死ぬまでいじめられているのに、なぜ親から逃げられないのか?」と、多くの一般家庭の親子はそう思うらしい(わからないフリに過ぎないと思いたいが)。
人間には不思議な心理が沢山備わっている。親を疑って、4歳児が家出してしまうように心をプログラムされていたら、多くの子供が餓死して、社会が不安定